多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
日研工業株式会社
成果3Dラミネート事業が売上げの60%を占めるまでに成長した。
| 事業者名 | 日研工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 名古屋市 |
| 業種 | general machinery |
| 技術分野 | 真空 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1974年 |
日研工業は自動車内装部品の3次元加飾(3Dラミネート)事業を手がける。かつては家電製品に装着されるパネルやスイッチ部品の製造が主力で、大手家電メーカーのサプライヤーとして経営が成り立っていた。平成21年のリーマンショック後に家電業界の仕事が海外へ移転し、経営は厳しくなった。そこで自動車部品大手サプライヤーの開発部門とも関係を持てる営業部門を設置し、自動車部品のニッチな分野に絞って3Dラミネート事業を開拓した。
抱えていた課題
やったこと
補助金を活用して、六軸ロボットとレーザー加工機を組み合わせた機械設備の開発に取り組んだ。レーザーで切り落とす部分のフィルムにうねりなどがあると切断できなかったり、材質によってガスが発生するなどの問題が明らかになったため、トリミングの前処理工程を入れたり、フィルムを変更するなどで解決した。ロボットが繰り返し同じ動作をする中で安定して部品をセットできる専用治具も製作した。実際の稼働を想定したテストを繰り返して完成度を向上させた。完成した設備を自社工場に設置し、手作業で処理していた無駄肉を機械処理した。超音波での除去技術も確立し、レーザーと合わせて加工できる素材の幅も広がった。
| 加工機 | 六軸ロボットとレーザー加工機を組み合わせた機械設備 |
|---|---|
| その他 | ロボット用の専用治具 |
| 加工機 | 超音波でのフィルム除去装置 |
新しい製品・サービス:六軸ロボットとレーザー加工機を組み合わせた無駄肉除去用の機械設備
無駄肉除去の機械化により、安全性の問題が解決され、作業者による品質のばらつきもなくなった。レーザーと超音波の組み合わせで加工できる素材の幅が広がり、3Dラミネート事業が売上げの60%を占めるまでに成長した。機械化により自動車部品サプライヤーに品質の安定が認められ、受注につながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
家電部品のサプライヤーから自動車内装の3Dラミネートへ転換し、事業の柱に育てた経緯が具体的に書かれ、3Dラミネートが売上の60%を占めるまでに成長したとある。
大手が敬遠した無駄肉除去を機械化し、ニッチ部品に絞ったことが記載されている。売上の60%を占めた点も示される一方、競争上の数値的根拠は薄い。
リーマンショック後の運転資金難を課題として認識し、機械化で品質を安定させ受注につなげたと書かれている。実効性の具体的な計画数値は示されていない。
付加価値額の増加や賃上げの目標値は記載されておらず、わずかに受注増の効果がうかがえる程度である。
5カ年の経営革新計画を作成し、機械メーカーへの開発依頼やテスト繰り返しを行ったと書かれるが、人材や事務体制の記述は薄い。
自動車部品サプライヤーの要望に応じ、無駄肉除去の機械化で品質の安定を実現し受注に結びついたと具体的に書かれている。
開発期間の制約を踏まえて機械メーカーに仕様を決めて依頼し、テストを重ねて完成度を上げ、次期モデルへの組み込みまで書かれている。
運転資金の手当てに苦労したと書かれるが、補助事業を遂行できる財務状況や資金調達の見込みは記載されていない。
自動車内装の3Dラミネートはニッチ分野で、真空フィルム成型機の導入企業が少なかったと書かれている。
自動車産業の変革期に加飾技術を付加する将来像にふれるが、波及効果や雇用創出などの国が補助する理由は書かれていない。
補助金額や付加価値額の増加、生産性向上の数値は示されておらず、費用対効果はうかがえない。
ロボットとレーザー加工を組み合わせた機械化が、サプライヤーの品質と安全性の課題を解決したと書かれるが、サプライチェーン全体への貢献は薄い。
家電から自動車部品への転換が書かれ、市場変化への対応がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
名古屋市の企業で3Dラミネートに取り組んだことは書かれるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
社長は次に部品に加飾と機能を持たせたいと先を見据えている。加飾した部分にスイッチパネル機能などを付加できれば、自動車産業の変革期にも対応できると考えている。
品質の安定が大きかった
公式の事例集より(原文のまま)
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃
小ロットの試作開発を社内でできるよう本事業で機械・設備を導入し、加工賃を抑えて採算性を高め、果物(りんご、梨、トマトなど)の果汁をリキュー…