ものづくり補助金平成24年度三重県

高精度平面加工技術確立の事業

扶桑工機株式会社

成果加工径 300mm→550mm

この事例のポイント

  • 大型部品(500mm)は現有設備ではラップ加工ができず、人による手作業で対応していた。
  • 大型ラップ盤を導入し、精度面で優れる湿式の巡回式設備を選定した。
  • 加工径 300mm→550mm。加工径と平面精度が向上し、大型部品の高精度な平面加工が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名扶桑工機株式会社
所在地三重県 いなべ市
業種一般機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数350人
資本金3,000万円

事業の背景

半導体製造設備業界では製造コストを半減させるため、次世代技術としてウエハー径の大型化が進んでおり、半導体設備の投資が今後活発になると見込まれていた。一方で小口化・短納期化により、さらに厳しい受注環境になると予測されていた。当社は現時点で競争力の劣る内容を強化する必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力大型部品(500mm)は現有設備ではラップ加工ができず、人による手作業で対応していた。
  • 品質・精度平面精度が安定せず5μm以下の精度に手間取り、長時間の手作業摺り合わせを強いられていた。
  • 納期・工程半導体業界では小口化・短納期化が進み受注環境が厳しくなると見込まれたため、短納期に対応できるよう内製を強化する必要があった。

やったこと

大型ラップ盤を導入し、精度面で優れる湿式の巡回式設備を選定した。実績がなかったため、業者との意見交換と検証を行い、目標の面粗度と精度を満たすスラリを実機に見合った新たな条件で選定した。取引先技術者から定盤の精度出し、粗ラップ作業、仕上げラップ作業などの指導を受け、人材育成を行った。歪取りについては、測定の留意点、研削時の荷重のかけ方、ウェイトの重さの選択などを試作で繰り返し、ラップ操作技術と薄物製品の技能を習得した。

新しい製品・サービス:大型ステージ商品群

事業の効果

  • 加工径 300mm→550mm
  • 平面精度 5μm→2μm
  • マシンラップ時間 600min→280min
  • ハンドラップ時間 190min→170min
  • 平面度 7μm→4μm
  • 製造コスト 25,000円→18,700円

加工径と平面精度が向上し、大型部品の高精度な平面加工が可能になった。マシンラップ時間は約50%、ハンドラップ作業は約10%短縮され、製造コストは25.2%削減された。顧客の要求基準の一段上の試作・提案ができるようになり、大手企業からの信用が強まって受注量が増え、増員が必要になるほどとなった。

今後の展望

3年後の平成30年度末の本分野の売上目標は3.45億円で、現在からの売上増加効果は25.4%を想定している。試作品が寄与できる市場として、既存製品の市場、取引関係のない既存分野の市場、新たな企業への参入市場の3つに取り組めると考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。