ものづくり補助金平成24年度奈良県

「メラミン樹脂製ハンドル付きカップ」自動仕上機の設備導入における短納期化の実現計画

国際化工株式会社

成果稼働日数が年間約60日短縮された

この事例のポイント

  • メラミン樹脂製ハンドル付きカップの仕上工程は形状が複雑で難度が高く、熟練技能工による複数の手仕上工程が必要である。
  • 複数の工程に対応できる自動仕上機を導入し、これまで別々の機械と作業員が担当していたボール盤バリ取り工程、バリ取り工程、バフ仕上げ工程を一つの機械で処理するようにした。
  • 稼働日数が年間約60日短縮された。複数工程を一つの機械で処理するため稼働日数が年間約60日短縮され、人件費削減と短納期化が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名国際化工株式会社
所在地奈良県 御所市
業種プラスチック製品製造業
技術分野プラスチック成形加工
従業員数180人
資本金4,000万円
設立1956年

事業の背景

メラミン樹脂製品は傷付きにくく割れにくく、適度な重量感と耐熱性を持つため、産業給食、外食チェーン、病院・高齢者施設給食、学校給食など集団給食用の食器として幅広く使用されている。熱硬化性樹脂は圧縮成形法で成形されるため、金型の合せ面からはみ出した部分(バリ)を成形後に仕上げる必要がある。特に形状が複雑なメラミン樹脂製ハンドル付きカップは仕上難度が高い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力メラミン樹脂製ハンドル付きカップの仕上工程は形状が複雑で難度が高く、熟練技能工による複数の手仕上工程が必要である。
  • 人手・技能手作業のため安定した品質を維持することが困難で、熟練技能工の不足から仕上時間が長くなっている。

やったこと

複数の工程に対応できる自動仕上機を導入し、これまで別々の機械と作業員が担当していたボール盤バリ取り工程、バリ取り工程、バフ仕上げ工程を一つの機械で処理するようにした。これにより熟練技能工の作業に頼らず仕上工程が標準化された。導入した設備は可塑性樹脂加工向けの機械であり、硬度の高いメラミン樹脂製品の加工では刃や治具の耐久性が想定より低く、消耗品・部品のコストが想定の20倍程度に膨らんだ。治具は多種類で試行錯誤を繰り返した結果、約4倍の耐久性のある治具を発見し選別に成功した。刃は耐久性改善が困難だったため、20分の1程度のコストのものを選定し、ディスポーザブル的な使用を可能にした。

加工機自動仕上機

事業の効果

  • 稼働日数が年間約60日短縮された
  • 年間売上 5,800万円→6,500万円
  • 利益額は3年目で260万円増の見込み
  • 利益額は5年目で360万円増加の見込み

複数工程を一つの機械で処理するため稼働日数が年間約60日短縮され、人件費削減と短納期化が実現した。顧客が希望する納期を達成でき、受注ロスの減少にもつながった。対象のC16柄付カップとC17ユニマグカップは売上と収益性が改善する見込みで、年間売上は5,800万円から6,500万円へ、利益額は3年目で260万円、5年目で360万円の増加が見込まれる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    社名や自社の製品群は書かれるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは事例中に明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    メラミン樹脂の割れにくさや重量感といった製品の特徴は書かれるが、市場動向や競争優位との関係は記載がない。

  • 課題の認識と解決4

    手仕上の熟練工不足や仕上時間の長さという課題を示し、自動仕上機導入で稼働日数年間約60日短縮と売上5,800万円から6,500万円への増加見込みを記載。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    売上を年間5,800万円から6,500万円へ、利益を3年目260万円増・5年目360万円増と数字で目標を示している。

  • 事業を進める体制2

    自社の概要や従業員数180名は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述はほぼない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    短納期化による受注ロス減と対象商品の売上拡大は書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋4

    課題として刃・治具の耐久性とコスト超過を挙げ、治具の選別で約4倍の耐久性、刃のディスポーザブル化で2分の1ではなく20分の1程度のコストという解決策を記載。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    メラミン樹脂製品が集団給食用として幅広く使われると書かれるが、高付加価値化や高価格化の具体的な水準は記載されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    集団給食や学校給食で使われるという用途は書かれるが、国が補助する理由や波及効果の記述はない。

  • 費用対効果4

    売上増の見込みと利益額の増加(3年目260万円、5年目360万円)が数字で示され、費用対効果の見通しがある。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    奈良県御所市に本社があることは書かれるが、地域の特性を活かした雇用創出や経済成長への言及はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

対象商品の売上は4年目に6,300万円、5年目に6,500万円を達成する計画で、利益は3年目に260万円、5年目に360万円増加を目標とする。

事業者の声

当社は、器を通じた“快適食空間”創造のため、お客さまの声に耳を傾け、確かな技術を磨き、厳しい目で品質を高め、より安全で安心な製品とサービスの提供に努めてまいりました。これからも私たちは、すべての力を結集し、スピーディに社会のニーズに応えていきたいと思います。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。