ものづくり補助金平成24年度三重県

金型製造競争力強化のための低コスト化・短納期化・高精度化

株式会社小林機械製作所

成果熱処理期間(ハイス鋼の焼入れ焼もどし) 4日→1日

この事例のポイント

  • 海外生産の進展で顧客の金型が現地調達に移り、国内の金型マーケットが縮小している。
  • 真空熱処理炉を導入し、従来外部に依頼していた熱処理工程を内製化した。
  • 熱処理期間(ハイス鋼の焼入れ焼もどし) 4日→1日。熱処理工程を内製化したことで、ハイス鋼の熱処理期間が4日から1日になり、3日の納期短縮が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社小林機械製作所
所在地三重県 四日市市
業種生産用機械器具製造業
技術分野金型
従業員数116人
資本金5,000万円

事業の背景

金型製造業界の顧客は海外生産を積極的に進めており、当初は国内から金型を移管していたが、現在は金型の現地調達化が急激に進んでいる。残った国内工場でも海外製の安価な金型が使われるようになり、国内の金型マーケットが縮小している。このため、低コスト化、短納期化、高精度化を実現して従来の顧客や新規顧客に受注拡大を図る必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信海外生産の進展で顧客の金型が現地調達に移り、国内の金型マーケットが縮小している。
  • 納期・工程ハイス鋼の熱処理を外部業者に依頼しており、熱処理だけで4日を要して納期が長い。
  • コスト・採算熱処理後の変形を見込んで取代を大きくとるため、仕上げの加工時間が長くコストがかかっている。
  • 品質・精度金型は形状が複雑で寸法精度が極めて高く、更なる高精度化が求められている。

やったこと

真空熱処理炉を導入し、従来外部に依頼していた熱処理工程を内製化した。ハイス鋼の熱処理(焼入れ焼もどし)は、外部依頼では4日を要していたが、内製化により1日で完了できるようになった。処理温度や炉内の姿勢の条件を検討し、熱処理(焼鈍)の追加などの変形防止策を試し、変形を最小限に抑えて取代を極小化し、総加工時間の短縮を図った。粗加工と中間加工の間に熱処理(焼鈍)を行って歪をなくし、加工時間の半減を目指した。さらに、熱処理後の変形を抑える専用治具を開発した。金型は形状が複雑で寸法精度が極めて高く、材料は難加工材であるため、熱処理後の変形が後工程に大きな影響を与えていた。

新しい製品・サービス:熱処理後の変形を抑える専用治具

事業の効果

  • 熱処理期間(ハイス鋼の焼入れ焼もどし) 4日→1日

熱処理工程を内製化したことで、ハイス鋼の熱処理期間が4日から1日になり、3日の納期短縮が可能になった。焼もどし温度と硬度の関係が分かり、最小の硬度を狙えるようになったことで、仕上加工時間の短縮が見込めるようになった。熱処理後の変形を抑える専用治具により仕上加工時の取代を極小化でき、加工時間の短縮と低コスト化につながった。熱処理に関するノウハウを得たことで、低コスト・短納期を実現できる体制が整い、今後の製造コスト削減や納期短縮にもつながると期待される。

今後の展望

今後の製造コスト削減や納期短縮につながる取り組みとなった。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。