ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

省エネ改善及び生産性向上を実現する中空鍛造生産ラインの構築

野村ユニソン株式会社

この事例のポイント

  • 給湯機器に使用する黄銅鍛造製品について、市場および顧客要求に応えるため原価を低減する必要があった。
  • ガス式加熱炉を電気式高効率誘導加熱炉に入れ替え、当社保有の中空鍛造技術を融合させて鍛造生産ラインの改善を図った。
  • 製造時間の短縮、エネルギー削減、材料費削減、製品原価削減および販売価格低減が達成された。

事業者のプロフィール

事業者名野村ユニソン株式会社
所在地長野県 茅野市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工,製造環境
従業員数373人
資本金5,000万円
設立1954年

事業の背景

野村ユニソン株式会社は1954年に亜鉛・アルミダイカストおよび金型製造で創業し、FA関連装置、産業用ロボット、精密中空鍛造品、ダイカスト品、医療関連製品などを製造している。2000年代には生産ラインの自動化・合理化ニーズを受けて産業用ロボット事業を積極的に展開し、大手メーカー向けのOEM生産が拡大している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算給湯機器に使用する黄銅鍛造製品について、市場および顧客要求に応えるため原価を低減する必要があった。
  • 生産能力市場拡大を目指すうえで、鍛造生産ラインの改善が求められていた。

やったこと

ガス式加熱炉を電気式高効率誘導加熱炉に入れ替え、当社保有の中空鍛造技術を融合させて鍛造生産ラインの改善を図った。加熱炉と中空鍛造技術を組み合わせた合理化ラインを構築した。

加工機電気式高効率誘導加熱炉
加工機中空鍛造生産ライン

事業の効果

製造時間の短縮、エネルギー削減、材料費削減、製品原価削減および販売価格低減が達成された。ガス式加熱炉から電気式高効率誘導加熱炉への入れ替えと中空鍛造技術の融合により、生産ラインの改善が実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    金型製造から中空鍛造技術を磨いてきた経緯と、給湯機器用黄銅鍛造品の原価低減を目指す計画の一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自社保有の中空鍛造技術を加熱炉と融合する点は強みとして読めるが、市場動向との関係や競争優位の根拠は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    市場及び顧客要求に応えるため原価低減と市場拡大を目指すと課題を示し、加熱炉と中空鍛造の融合で解決を図る内容が読み取れる。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    製造時間短縮、エネルギー削減、材料費削減、製品原価削減、販売価格低減の達成が示されているが、付加価値額や賃上げの目標数値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員373名の企業で金型・ロボット等の開発実績があることは読めるが、補助事業を遂行する体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    黄銅鍛造製品の顧客ニーズや選ばれる理由への言及はあるが、顧客ターゲットや裏付けは整理されていない。

  • 事業化までの道筋2

    ものづくり補助金の成果として生産ライン改善を実施したことは示されるが、中長期の遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    中空鍛造による材料費削減という記載はあるが、普及度や高付加価値化・高価格化を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    社会的インフラや雇用創出への言及はないが、地域企業としての茅野市の立地と製造業の役割がうかがえる程度。

  • 費用対効果4

    ガス式加熱炉から電気式高効率誘導加熱炉への更新で、製造時間・エネルギー・材料費の削減が示され費用対効果が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献3

    電気式誘導加熱炉による省エネ化は読めるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長野県茅野市に立地する企業であることは分かるが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用拡大の記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

商売はお客様に向いていることが大事。お客様のためになることをすればビジネスになるのは製造業もワインの輸入販売も同じこと。思いついたらとにかくやってみろと。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。