多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社エース設備
成果処理能力 1倍→2倍
| 事業者名 | 株式会社エース設備 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県 鈴鹿市 |
| 業種 | 一般機械器具製造業 |
| 技術分野 | 塗装 |
| 従業員数 | 9人 |
| 資本金 | 370万円 |
環境対応として安全性の確立が求められる中、メッキ工程ではクロムフリー化が強く求められている。浸漬塗装方式はクロムを使用せずに重防食処理ができ、環境への影響も少ない。浸漬塗装市場はメッキ処理に比べて認知度がまだ低いが、塗料メーカーからシステム連携の依頼が増えるなど、徐々に認知されつつある。
抱えていた課題
やったこと
従来の傾動型浸漬塗装装置の長所と短所を検証したうえで基本設計を行い、浸漬塗装工程と余剰液排出工程を装置内で分離して同時作業を可能にするシステムを検討した。その最適システムをもとに不良低減機構と自動搬送機構を取り入れた機構設計を行い、フィードバックを重ねて最終機構図を決定した。試作品では本体装置部品と購入品の最適性を検証し、試作装置に対応するバスケットの最適形状も検討して試作した。運転制御ソフトを設計し、ハードおよびソフトとのマッチングを検証したうえで運転制御盤と操作盤を試作した。制御盤・エアー盤・操作盤を設置して電気配線とエアー配管を行い、運転制御システムを投入して試運転と効果の検証を実施した。既存の傾動タイプに自動送り装置を付与した試作品を完成させ、従来装置に比べて処理能力は2倍を実現した。
新しい製品・サービス:高効率浸漬塗装装置
脱液傾動機能により不良率が下がり、自動搬送機能によりサイクルタイムも短縮された。装置としての能力は十分に達成された。パスケット形状の比較で不良率が下がり、これまで形状により不可と考えられていたワークの浸漬塗装も可能になると見込まれ、品種のバリエーションが増える見通しが立った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
メッキのクロムフリー化要請を背景に浸漬塗装装置を試作したと書かれ、過去の取組との連続性は読み取りにくい。
浸漬塗装の認知度は低いが塗料メーカーからの依頼が増えている、と外部環境に触れている。自社の強みの詳細は薄い。
不良率低減と多品種少量生産対応という課題認識があり、処理能力2倍という成果も書かれている。
処理能力2倍を実現したと書かれ、数値目標の達成は読み取れる。付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。
基本設計から試運転まで段階的に実施したと書かれるが、従業者9人での体制や事務処理能力の記述は薄い。
自動車部品・マリン系・建築部品をターゲットとし、クロムフリーで環境影響が少ない点を強みとして示している。
試運転と効果検証、今後の機械商社との連携による販路拡大と技術応用の計画が書かれている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
浸漬塗装は市場認知度がメッキ処理に比べて低いと書かれ、新市場性は読み取れる。
クロムフリー化による環境対策や内製化による波及が書かれるが、国が補助する積極的理由の記述は薄い。
処理能力2倍という効果は書かれているが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
自動搬送や制御ソフトの活用はあるが、先端デジタル技術や新ビジネスモデルとしての記述は限定的。
環境対応のクロムフリー化という方向性がうかがえるが、構造転換への言及は明確ではない。
三重県鈴鹿市の企業であることは書かれるが、地域特性を活かした効果の記述はわずかにとどまる。
浸漬塗装の認知は広がっており、今後確実に受注は増加すると見込まれる。機械商社も強い興味を示しており、商社と連携して販路拡大を図っていく。今回開発した技術を応用して様々な塗装が可能となる目途がついたため、その展開も図っていく。既に完成車メーカーなど大手を含む多方面から試作の依頼を受け、海外を含め数件納入している。
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
医療用人工股関節のボールとライナーに使うコバルトクロムモリブデン合金(コバリオン)の丸棒から球状に加工した。
効果:真球度(ボール) 70μm→5.1μm
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%