ものづくり補助金平成24年度三重県

樹脂多層チューブ押出成形技術の確立

株式会社奥村ゴム製作所

成果押出速度 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 自動車・二輪市場はグローバル化しており、粗悪な燃料にも対応できる燃料ホースが必要とされていた。
  • 押出機導入時に仕様を選定し、成形条件を設定したうえで、成形トライ品の内層膜厚のスペックインを行い成形条件を見極めた。
  • 押出速度 1倍→2倍。多層樹脂間の接着強度を他社品と同等以上に確保しつつ、押出速度を初期値の2倍に高めた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社奥村ゴム製作所
所在地三重県 松阪市
業種プラスチック製品製造業
技術分野プラスチック成形加工
従業員数173人
資本金8,000万円

事業の背景

当社は極細から大口径までの樹脂チューブを製造する樹脂ホース製造業で、従業者は173名、資本金は8,000万円である。自動車用、産業用、医療用の各種樹脂ホースを手がけている。自動車および二輪の市場はグローバル化が進み、粗悪な燃料にも対応できる燃料ホースが求められていたが、その技術は日系大手上場企業のみが保有していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術自動車・二輪市場はグローバル化しており、粗悪な燃料にも対応できる燃料ホースが必要とされていた。
  • その他この技術は日系大手上場企業のみが保有しており、市場に新規参入するには技術面の壁があった。
  • コスト・採算市場に割って入るためには高品質とコスト削減を両立させる必要があり、押出速度を上げて生産効率を高める必要があった。

やったこと

押出機導入時に仕様を選定し、成形条件を設定したうえで、成形トライ品の内層膜厚のスペックインを行い成形条件を見極めた。二種類の樹脂を溶着するために押出金型を設計し、試作品を成形したところ材料は問題なく接着されたが、製品寸法の外径が規格に満たなかったため金型を見直した。試作品は検査機関の三重県工業研究所に委託して内層膜厚を確認し、均一に成形されているが内層膜厚が薄いことが分かったため吐出量を再設定した。真空成形金型と押出金型の見直しを重ねて外径寸法の規格をクリアし、内層膜厚を保ちながら押出速度を徐々に上げた結果、初期値の2倍の押出速度を実現した。

新しい製品・サービス:多層構造樹脂ホース

事業の効果

  • 押出速度 1倍→2倍

多層樹脂間の接着強度を他社品と同等以上に確保しつつ、押出速度を初期値の2倍に高めた。他社品と比べて製品要求特性は同等以上であることを確認し、製造原価を20%削減できた。この成果により、他社材料との優位性を検証できた。また、試作品が寄与できる市場が国内外で4つあることが分かり、新たに医療分野の市場が見込めるようになった。

今後の展望

製品開発を共同で行うメーカーとの取組みが始まっており、そのメーカーの販売ネットワークを通じて2016年下期までに多層構造樹脂ホースの市場参入を達成する計画である。医療分野でも興味を示したメーカーがあり、医療分野のニーズに応える製品開発を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。