ものづくり補助金平成24年度三重県

接着防舷材の開発

株式会社エルモ

成果取り付け作業時間 1倍→0.1倍

この事例のポイント

  • 小型船の造船業では各社が経費削減に取り組んでいるが、厳しい状況が未だ続いている。
  • 船舶用防舷材を接着方式にするため、従来の防舷材に近い形状で型の製作から始めた。
  • 取り付け作業時間 1倍→0.1倍。接着工法の採用により防舷材の取り付け施工が現行工法より大幅に簡単になり、船の建造工程のどの時期でも取り付けられるように…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エルモ
所在地三重県 伊勢市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野プラスチック成形加工
従業員数15人
資本金1,000万円

事業の背景

株式会社エルモは伊勢市にある従業者15名、資本金1000万円の造船会社で、大型プレジャーボートの建造・修理・輸出入を主に行っている。小型船の造船業では各社が経費削減に取り組んでいるが、厳しい状況が続いている。FRP造船業界では近年接着技術が認められるようになり、建造方法が変わりつつある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算小型船の造船業では各社が経費削減に取り組んでいるが、厳しい状況が未だ続いている。
  • 生産能力従来の防舷材は取り付け時期がごく短い間に限られ、建造工程を圧迫していた。
  • 新製品・新技術小型船の建造技術が改善されておらず、FRP造船業界でも同様の課題があった。

やったこと

船舶用防舷材を接着方式にするため、従来の防舷材に近い形状で型の製作から始めた。型は試作品の脱型失敗(型の破損)に備えてマスター型も製作した。三重県工業研究所に依頼し、接着剤の各種強度試験、防舷材の温度環境変化による伸縮確認、ウレタンの強度試験などを行い、作業性を考慮して材料を選択した。また、離型剤3種の性能を比較した。試作を通じてウレタン樹脂及び芯材の強度や加工性、接着剤の接着強度を検証し、素材・芯材・離型剤を選定して加工方法と形状も見直した。

新しい製品・サービス:接着方式の防舷材(外皮はウレタン樹脂、内部に衝撃を吸収する芯材を入れた構造)

事業の効果

  • 取り付け作業時間 1倍→0.1倍
  • 生産コスト 100%→80%
  • 重量 100%→50%
  • 製造コスト 100%→80%

接着工法の採用により防舷材の取り付け施工が現行工法より大幅に簡単になり、船の建造工程のどの時期でも取り付けられるようになった。内部の芯材により衝撃吸収性と低反発性に優れ、従来の防舷材にはなかった性能を得た。ウレタン樹脂の弱点だった紫外線や水分への弱さは、樹脂組成の改良で克服した。製造工程の簡略化によりコスト削減の見込みも立った。

今後の展望

接着防舷材の販売は新規事業で、平成31年末に売上50百万円を目標としている。この売上は接着防舷材の販売のみの見込みで、必要に応じて施工を含めた販売も視野に入れている。販売先は既存取引先の造船所、新規の造船所、船舶用艤装品の卸売会社、船舶所有者、港湾建設関係会社、車両関係製造会社などを想定している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。