ものづくり補助金平成24年度三重県

太陽光利用による“eco木材乾燥保管庫”の試作開発

株式会社ゴーリキ

この事例のポイント

  • 国産材の流通量を3倍近くに増やすには、流通製品を保管する設備が全国で10,000ヶ所以上必要になる。
  • 棚の位置を150mmごとにワンタッチで脱着できる構造にし、段替えの自由度と材料の高さに合わせた効率的な保管を目指した。
  • 保管庫としての機能は、棚を150mmごとにワンタッチで脱着できることで、自由な段替えと材料の高さに合わせた隙間の少ない効率的な保管が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ゴーリキ
所在地三重県 伊勢市
業種金属製品製造業
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数13人
資本金1,000万円

事業の背景

株式会社ゴーリキは従業者13名の金属製品製造業者で、木材や鋼材など長尺で重量物の保管・陳列用に特化したオーダーメイドのラックでは国内唯一の専門メーカーである。政府は2020年に国産材の自給率目標を50%まで引き上げる計画を打ち出した。そのためには国内で流通する国産材の量を3倍近くに増やす必要があり、それに見合う保管設備が全国で10,000ヶ所以上必要とされていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力国産材の流通量を3倍近くに増やすには、流通製品を保管する設備が全国で10,000ヶ所以上必要になる。
  • 新製品・新技術製材した木材を迅速に入出荷でき、一般建築倉庫より安価で太陽光による乾燥機能も持つ保管庫が存在しなかった。
  • コスト・採算建屋とラックを別々に作る構造のため、コストが高く加工にも時間がかかっていた。

やったこと

棚の位置を150mmごとにワンタッチで脱着できる構造にし、段替えの自由度と材料の高さに合わせた効率的な保管を目指した。屋根と外装材には透明性と耐衝撃性にすぐれたポリカーボネートを使い、一般建築倉庫より乾燥能力に優れた倉庫を試作した。建屋の柱とラックの柱を共有する一体構造にしてコストを下げ、任意の位置に出し入れできるラック機能を持たせて先入れ・先出しを可能にした。試作品は積雪1m仕様とし、建築基準法に適合する構造計算を基本設計と並行して行い、応力解析シミュレーションで鋼材の仕様を決定した。試作品の300mm型鋼の柱に4段の腕の各段に2.5トン、合計10トンの荷重をかけて前倒れによるたわみ強度を確認し、弾性限度内であることを確かめた。加工にはパンチャー、型鋼用シャーリング、タッピングボール盤を導入し、製作日数の短縮とコストダウンを図った。

  • 加工機パンチャー型鋼用シャーリングタッピングボール盤

新しい製品・サービス:eco木材乾燥保管庫(ADS)

事業の効果

保管庫としての機能は、棚を150mmごとにワンタッチで脱着できることで、自由な段替えと材料の高さに合わせた隙間の少ない効率的な保管が可能になった。木材の乾燥機能は、屋根と外装材に使ったポリカーボネートにより、一般建築倉庫より乾燥能力に優れていることが確認できた。作業効率も向上し、パンチャーの導入で鋼材の柱への穴あけ時間を大幅に短縮できた。型鋼用シャーリングの導入では、作業時間の短縮と正確な切断角度が実現し、切断後のグラインダー仕上げも不要になった。

今後の展望

開発した太陽光のみを熱源とする木材乾燥装置ADSに、後に開発したウッドボイラーなどの補助熱源を加えたPDSを加えて、顧客ニーズに合わせた商品提供を行う。木材関連の商社との連携、展示会、ホームページでのPRにより拡販を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。