ワイヤーカットで短納期の試作開発に応える体制を強化
取引先からの短納期の要求に応えるため、アジエシャルミー社製のワイヤーカット放電加工機CUT20Pを導入した。
株式会社シエン
成果試作品の溶解度は1分以内で問題なかった
| 事業者名 | 株式会社シエン |
|---|---|
| 所在地 | 三重県 津市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 切削加工 |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 9,500万円 |
株式会社シエンは2003年より岩出菌学研究所で研究開発したキノコを製品化し、キノコを通した社会貢献に取り組んでいる。グループ企業の岩出菌学研究所が開発するヒメマツタケの有効成分(FⅢ-2b)が、免疫細胞の中でも重要な役割を持つ樹状細胞を非常に活性化させることが三重大学との共同研究で確認された。医療をはじめ多くの産業で放射線が利用されており、被ばくのリスクを軽減する製品の開発が望まれていた。
抱えていた課題
やったこと
熱水抽出物のフリーズドライ加工について5回の製造プログラムを検討し、製造時間を大幅に短縮した。官能試験と溶解度試験では全プログラムで問題ない結果が得られた。アルカリ抽出物は真空凍結乾燥機で乾燥させ、10mlバイアル瓶に充填した試作品を製造し、賦形剤を加えない形で製品化した。試作品は製造直後と1〜3か月後に官能試験と溶解度試験を行い、いずれも問題なかった。熱水抽出物はカプセル充填用に真空凍結乾燥させて溶解しながら濃度調整を行い、高濃度の熱水抽出物を液体充填カプセルとして試作した。
| その他 | 真空凍結乾燥機 |
|---|
新しい製品・サービス:免疫強化補助剤(アルカリ抽出物を真空凍結乾燥した製品)と、放射線防護剤(熱水抽出物を充填したカプセル・バイアル瓶製品)
免疫強化補助剤は、賦形剤を加えない真空凍結乾燥品として他社がまねできない製品となった。試作品は官能試験と溶解度試験で形状・臭い・溶解度ともに期待通りの結果が得られた。熱水抽出物は高濃度のカプセル製品化に道筋をつけ、放射線防護作用の確認を進めた。今後は高品質なフリーズドライ品の拡販や、他素材の加工、受託加工の拡大を進める。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
グループの岩出菌学研究所で研究したヒメマツタケ有効成分を製品化する流れが書かれ、2003年からのキノコ研究が背景にあるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
癌治療での免疫療法の広まりや放射線防護製品の需要に触れるが、市場規模や自社の強み・弱みの記述は見当たらない。
新市場開拓や受託加工の拡大を今後の展望として挙げ、課題と方向性は読めるが、売上や付加価値の数値目標は書かれていない。
付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、製品化の成果のみが記載されている。
協力会社への抽出外注、三重大学・千葉大学との共同研究体制が書かれ、体制の一部は読み取れる。
免疫強化補助剤と放射線防護剤の用途や賦形剤なしの真空凍結乾燥品という差別化は書かれるが、顧客ターゲットは明確でない。
官能試験・溶解試験を製造直後と1〜3か月後に実施し、5回の製造プログラム検討など段階的な進め方が具体的に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
賦形剤を一切加えない真空凍結乾燥品は他社がまねできない製品と記載され、高付加価値化の方向性が読める。
放射線被ばく低減製品の開発が望まれるという社会的必要性が書かれ、国が補助する理由の一端がうかがえる。
投資額や費用対効果の数値は書かれておらず、効果は動物実験の有意差に限られる。
大学との共同研究によるイノベーションはうかがえるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの記述はない。
公開されている事例からは読み取れません。
三重県津市の企業であることは分かるが、地域特性を活かした雇用創出や成長への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
学術研究を元に、他社がまねできない高品質のフリーズドライ(真空凍結乾燥品)の拡販、及び他の素材の製品化やフリーズドライによる原料の加工など、受託加工などの業務拡大を進めていく。
取引先からの短納期の要求に応えるため、アジエシャルミー社製のワイヤーカット放電加工機CUT20Pを導入した。
平成24年3月にCNC三次元測定機を導入した。
マテリアルリサイクル用途に対応するため、新型ペレット成形装置の試作開発に取り組んだ。