ものづくり補助金平成25年度製造業北海道

BDF軽油の精製過程で発生する産業廃棄物のグリセリンの高度化事業

株式会社白老油脂

この事例のポイント

  • 精製過程で発生するグリセリンは触媒や未変換の脂肪酸などが混入しており、有効な用途がなく産業廃棄物として有料で処分されていた。
  • 精製の過程に遠心分離機を導入し、廃食油中の粗油と水分、固形物を分離した。
  • 産業廃棄物であったグリセリンを精製グリセリンとして製品化し、有料処分の負担をなくすとともに販売できるようにした。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社白老油脂
所在地北海道 白老町
業種石油製品・石炭製品製造業
技術分野バイオ,製造環境
従業員数12人
資本金8,000万円
設立1943年

事業の背景

白老油脂は地域バイオマスである廃食油からBDF(バイオディーゼル燃料)を製造・販売している。BDF精製時に発生するグリセリンは使い道がなく、産業廃棄物として処分していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力精製過程で発生するグリセリンは触媒や未変換の脂肪酸などが混入しており、有効な用途がなく産業廃棄物として有料で処分されていた。
  • コスト・採算廃食油からBDFを精製すると原料油脂の約9%のグリセリンが生成されるが、その処理に費用がかかっていた。
  • 品質・精度廃食油に含まれる粗油、水分、固形物を十分に分離できておらず、製品の品質が安定しなかった。

やったこと

精製の過程に遠心分離機を導入し、廃食油中の粗油と水分、固形物を分離した。さらに不純物を除去して粗油成分を一定化させる技術を開発した。第一次BDF製造時に発生したグリセリンを自社の精製ユニットで加湿し、含有するメタノールを気化させて回収した。回収後に希硫酸を触媒として注入し、精製グリセリンを製造した。BDF軽油を高度化する減圧蒸溜装置を用い、高品質な無色透明のBDF軽油を製造できるようにした。

  • 加工機遠心分離機減圧蒸溜装置精製ユニット

新しい製品・サービス:高品質蒸溜BDF軽油、精製グリセリン、重油代替燃料

事業の効果

産業廃棄物であったグリセリンを精製グリセリンとして製品化し、有料処分の負担をなくすとともに販売できるようにした。廃食油から固形物を除去したことで、すべての生産工程の時間短縮と安定化が確立された。BDF軽油は無色透明の高品質品となり、重油代替燃料としても販売できるようになった。

今後の展望

今後は廃食油の回収が計画通りに進まないことへの対策と、専門家・技術者不足への対応を早急に検討したいとしている。またエコロジーの精神を持って事業に臨み、より良い品質のBDF軽油を生産したいとしている。

  • 目標:廃食油からBDFを精製すると原料油脂の約9%のグリセリンが生成される

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。