ものづくり補助金平成25年度製造業北海道

搾油から瓶詰までの一貫体制による道産原料100%こめ油の製造

深川油脂工業株式会社

成果新規導入した瓶詰め機械の稼働により、従来と同じ量のボトリングが約半分の時間で実現した。

この事例のポイント

  • 北海道産米の米糠を原料とする産地限定のこめ油は、他の地域産米糠と完全に分別する仕組みや工場の作り込みが必要だった。
  • 北海道産米の米糠から油脂を抽出し、委託契約している協力会社で精製したうえで、自社で瓶詰めを行い出荷する流れを確立した。
  • 新規導入した瓶詰め機械の稼働により、従来と同じ量のボトリングが約半分の時間で実現した。新たに導入した瓶詰め機械の稼働により、従来と同じ量のボトリングが約半分の時間で実現し、生産効率が大きく向上した。

事業者のプロフィール

事業者名深川油脂工業株式会社
所在地北海道 深川市
業種食料品製造業
技術分野バイオ
従業員数44人
資本金3,000万円
設立1941年

事業の背景

深川油脂工業は昭和16年の創業以来、米糠からこめ油を生産してきた。近年は北海道産米の地位が上がり、食用油も北海道産原料100%で提供したいと考えた。精米業者のある工場が北海道米専用になったことも追い風になった。北海道は海で隔てられた一つのエリアのため、産地を明確に分別できるメリットがあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力北海道産米の米糠を原料とする産地限定のこめ油は、他の地域産米糠と完全に分別する仕組みや工場の作り込みが必要だった。
  • 生産能力工場は1ラインしかないため、生産計画とオペレーションをどうするかが大きな課題だった。
  • コスト・採算従来の瓶詰め工程では生産効率が十分でなかった。

やったこと

北海道産米の米糠から油脂を抽出し、委託契約している協力会社で精製したうえで、自社で瓶詰めを行い出荷する流れを確立した。新たに米糠用のタンクと食用油の瓶詰め機械を導入し、搾油から瓶詰めまでの一貫体制を作った。道産米糠とその他の地域産のものを完全に分別する仕組みを作り、搾油から瓶詰めまでの一貫体制は計画通りに進んだ。

  • 加工機食用油瓶詰め機械米糠用タンク

新しい製品・サービス:北海道産米100%のこめ油(北海道ブランド「こめ油」)

事業の効果

  • 新規導入した瓶詰め機械の稼働により、従来と同じ量のボトリングが約半分の時間で実現した。

新たに導入した瓶詰め機械の稼働により、従来と同じ量のボトリングが約半分の時間で実現し、生産効率が大きく向上した。搾油から瓶詰めまでの一貫体制により、北海道産米100%のこめ油を市場に供給できるようになった。深川油脂工業の製品と北海道ブランドを消費者に提供できるようになった。今後は月間販売を1万5千本から2万5千本へ増やす計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来のこめ油事業の延長として北海道産100%油の製造が「以前からの悲願」と書かれており、継続性は読み取れるが経営戦略上の位置づけは具体的でない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    四方を海に囲まれ産地を明確に分別できる地理的優位と、精米業者の協力による北海道米専用化が強みとして具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    道産米原料100%の商品化と、初年度月間1万5千本から2万5千本へ1万本増産する目標が示されている。

事業の実現可能性68%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    ボトリング時間が約半分になるという効率面の数値と、月間販売1万5千本から2万5千本という目標が示されているが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員44名、搾油から瓶詰めまでの一貫体制を計画通り構築したと書かれ、体制は読み取れるが人材や事務処理能力の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    北海道産米の地域ブランドであること、他地域には真似できないことが示され、選ばれる理由は具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    工場は1ラインのみで生産計画が課題だったと書かれ、一貫体制を計画通り進めた経緯は示されるが、中長期の検証やスケジュールは薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    北海道産米の油は地域ブランドとして確立しておらず、他地域では困難と書かれており、新市場性が具体的に示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    北海道米の消費拡大や地域ブランドの位置づけはうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果3

    ボトリング時間が約半分になる効率向上は読み取れるが、補助金投入額に対する費用対効果の記述はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    北海道の地域特性である産地分別のしやすさを活かし、道産米のこめ油という地域ブランドを事業化している点が具体的に書かれている。

今後の展望

今後もこめ油販売やこめ油を使ったスナック菓子製造を中心に、脱脂米糠の販売など国内産米から産出された製品を利用した事業を展開する。

  • 目標:月間販売本数 15,000本→25,000本

事業者の声

創業以来、こめ油事業に取り組んで参りました。最近、メディアなどでこめ油が高評価を受ける中で、北海道産原料100%のこめ油の製造をすることは以前からの悲願でした。

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。