回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
常盤化学工業株式会社
成果この工程だけで作業時間が60%も減少した。
| 事業者名 | 常盤化学工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道 遠軽町 |
| 業種 | 化学工業 |
| 技術分野 | バイオ,材料製造プロセス |
| 従業員数 | 33人 |
| 資本金 | 4,000万円 |
| 設立 | 1981年 |
常盤化学工業は昭和56年設立で、梅毒診断薬の原料となるTP抗原を製造している。原料は固体ではなく形がそれぞれ異なるため、工程上の諸問題の解消が課題となっていた。
抱えていた課題
やったこと
ウサギの体内から目的組織を裁断する作業を機械化するため、機械装置製作を担当する協力会社と連携して装置を開発した。当初は電動で処理数の多い大型モデルを構想したが、人の手のような繊細な動きを大型機で再現することが難しいため、手動レバーで刃を回転させる方式に転換した。試作と検証を何度も繰り返し、実験では組織の損傷や組織片の機器への詰まり、不要組織の混入などの問題に対処した。機器のサイズはコンパクトに抑え、複数メーカーのカッター刃の規格を試して最も綺麗に効率良くカットできるものを採用した。
機械化により裁断工程の作業時間が大幅に短縮され、摘出した菌体の損傷がなくなって品質が向上した。最終製品の取れ高も約16.7%増加し、安定した品質での出荷が可能になると見込まれている。作業時間の削減により生産能力に余裕が生まれ、海外を含めた販売拡大も検討されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
臨床検査向け診断試薬原料の製造を行う企業で、集菌工程の機械化を取り組みとして示しているが、過去の取組との連続性は書かれていない。
工程の品質向上や安定出荷が期待されるとあるが、市場動向や競争優位との関係は記載がなく、わずかにうかがえるに留まる。
手作業で1羽ずつ行う裁断に膨大な時間を要するという課題を示し、作業時間が60%減、取れ高が約16.7%増と数字で成果を示している。
工程だけで作業時間が60%減少、最終製品の取れ高が約16.7%増加と具体的な数値目標と実績が記載されている。
機械装置製作を協力会社と連携して進めたとあるが、人材や事務処理体制の具体的記述は見当たらない。
品質向上と安定出荷が顧客に価値をもたらすとあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的に示されていない。
大型電動機から手動レバー式へ転換し、試作と検証を繰り返した経緯や、今後の品質比較データ検証の計画が書かれている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
診断試薬原料の分野に特化した記述はあるが、普及度や高付加価値化の水準についての記載はわずかである。
医学分野での社会貢献や地域(白滝)からの技術創出がうかがえるが、国が補助する積極的理由としての波及効果の記述は薄い。
作業時間60%減と取れ高16.7%増という効果は読み取れるが、補助金投入額に対する費用対効果の記載はない。
機械化による製造時間短縮は書かれているが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は記載がない。
公開されている事例からは読み取れません。
北海道遠軽町白滝の小さな町から世界へ向かう技術創出と記され、地域性は読み取れるが雇用や成長への効果は具体的でない。
従来方法と自動化後の成果物の品質比較データを多方面から検証し、最終製品の品質への影響をさらに検討する予定。顧客ごとの製品カスタマイズなど、多様な展開も期待される。
最終仕様をコンパクトなタイプにしたとは言え、やはり従来の手作業と比べて処理速度が格段に速くなりました。この工程だけで作業時間が60%も減少したんですよ。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%