ものづくり補助金平成25年度製造業北海道

全道展開に向けた、セントラルキッチンの生産効率向上とインシデント防止

株式会社フレアサービス

成果導入前後の作業時間・人件費を比較し、月間75万円の削減効果が確認できた。

この事例のポイント

  • 全道展開に伴い食数が増える一方で、仕入れを高抑制するための大ロット発注への切り替えにより納品物量が増加していた。
  • 納品物量の増加に対応するため組み立て式冷蔵庫を導入し、納品収納に余裕を持たせるとともに、物の定位置化により物を探す時間を省いた。
  • 導入前後の作業時間・人件費を比較し、月間75万円の削減効果が確認できた。導入した設備により作業時間と人件費が見直され、月間75万円のコスト削減効果が確認された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社フレアサービス
所在地北海道 旭川市
業種食料品製造業
従業員数150人
資本金2,638万円
設立2000年

事業の背景

北海道の65歳以上の人口は2040年に過去最高の170万人に上るといわれている。高齢者配食市場もこの先10年で2倍になると予想されており、市場規模拡大は確実視されている。一方、少子高齢化により高齢者を支える人口の減少が過疎地域ほど根強い問題になっている。同社は病態食・高齢者食専門であり、地域に必要とされ貢献できる可能性が高いため、生産効率向上のために新たな設備投資が必要になった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力全道展開に伴い食数が増える一方で、仕入れを高抑制するための大ロット発注への切り替えにより納品物量が増加していた。
  • 生産能力製造原価が上昇しており、生産効率を高める必要があった。
  • 人手・技能カット作業が手作業で品質に差が出ており、作業も遅かった。
  • 人手・技能包装作業が1つずつの手作業で、収納効率も悪く、物を探す時間が生じていた。

やったこと

納品物量の増加に対応するため組み立て式冷蔵庫を導入し、納品収納に余裕を持たせるとともに、物の定位置化により物を探す時間を省いた。カット作業を手作業から機械化し、品質差をなくして均一に早く作業を進められるようにした。パック部門には連続シーラー機を導入し、1つずつ行っていた包装作業を連続して行えるようにした。収納効率の問題を解決するため食器保管部屋にトップトラックシステムを導入した。

その他組み立て式冷蔵庫
加工機カット用機械
加工機連続シーラー機
その他トップトラックシステム

新しい製品・サービス:病態食・高齢者食の配食サービスを全道展開するためのミニキッチン(個別キッチン)

事業の効果

  • 導入前後の作業時間・人件費を比較し、月間75万円の削減効果が確認できた。

導入した設備により作業時間と人件費が見直され、月間75万円のコスト削減効果が確認された。このコストカット分を原資としてミニキッチン(個別キッチン)の展開を推進し、札幌市東区に設置できた。全道展開の足がかりを得たことで、地域の食事支援や雇用増、活性化への貢献が期待される。また、北海道外への展開も今後広げたいとしている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    病態食・高齢者食の専門性と全道展開の方針が一貫して示され、従来事業の延長に位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    北海道の65歳以上人口170万人や高齢者配食市場の2倍化予想を示し、専門性を強みとした展開が書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    製造原価上昇という課題を生産効率向上の設備導入で解決し、月間75万円の削減効果を示している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    月間75万円の削減効果は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    2工場・2物流拠点の体制や稚内・函館・釧路への配食実績は読み取れるが、人材や事務体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    病態食・高齢者食の安全性や栄養管理、独自レシピでの提供など選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    道外展開は今後の構想として触れられているが、遂行方法やスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    クックチルシステムによる病態食の提供など独自性はうかがえるが、高付加価値化の水準を数値では示していない。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用4

    過疎地域の人口減少や介護施設の労働力不足を背景に、食事を通じた支援や地域の雇用増への寄与が述べられている。

  • 費用対効果4

    月間75万円のコスト削減効果と、そのコストカット分をミニキッチン展開の原資にした点が費用対効果として示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    クックチルシステムや連続シーラーなどの設備活用は見られるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの記述は少ない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    高齢者配食市場の拡大という成長分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換との関連は書かれていない。

  • 地域経済への波及4

    北海道の地域特性と僻地での食堂・仕出し屋の現状を踏まえ、ミニキッチンによる地域貢献が具体的に示されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

現在2工場・2物流拠点で稚内、函館、釧路など全道に配食サービスを提供しており、宮城県の業者と連携した宅配給食サービスも実施している。今後は北海道外への展開も広げたい考えである。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。