ものづくり補助金平成28年度製造業山梨県

マーケット需要に応えた製品鮮度を高めるためのオンデマンド出荷ライン・システムの構築事業

山梨銘醸株式会社

成果シール貼り精度が±1mmとなった

この事例のポイント

  • 旧来の糊付け枚葉ラベルは水分に弱く、結露や氷水の影響で剥がれやすかった。
  • 剥がれにくいタックシールに全量を切り替え、タックシール専用のラベラーを導入した。
  • シール貼り精度が±1mmとなった。剥がれにくいタックシールと専用ラベラーにより、ラベルの剥がれやキズが減り、シール貼り精度が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名山梨銘醸株式会社
所在地山梨県 北杜市
業種食料品製造業
技術分野情報処理,製造環境,測定計測
従業員数28人
資本金1,500万円
設立1925年

事業の背景

山梨銘醸は1750年創業の清酒メーカーで、日本名水百選の尾白川系の水を仕込み水に使う。「七賢」ブランドの価値向上と市場ニーズへの対応を掲げ、高品位な酒づくりを進めてきた。スパークリング日本酒は新規性と独自性から人気を集め、現在は売上の30%を占める。輸出は売上全体の6%程度である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度旧来の糊付け枚葉ラベルは水分に弱く、結露や氷水の影響で剥がれやすかった。
  • 品質・精度段ボールを使わず1800mlをP箱で出荷していたため、商品が外気に触れ、ホコリやキズがつきやすく、日光が直接当たることもあった。

やったこと

剥がれにくいタックシールに全量を切り替え、タックシール専用のラベラーを導入した。ラベラーによりシール貼り精度は±1mmとなり、ラベルロスが減って圧着力も強まった。同じラベラーで首シールも貼れるようになった。出荷では全商品を段ボール出荷に切り替え、製函機、瓶投入ロボット、テープ貼り機を備えたケーサーを導入した。全量段ボール出荷は山梨県内で初めての試みである。

加工機ラベラー(ラベル貼り機)
加工機ケーサー
加工機製函機
ロボット瓶投入ロボット

新しい製品・サービス:瓶内二次発酵方式によるスパークリング日本酒のシリーズ

事業の効果

  • シール貼り精度が±1mmとなった

剥がれにくいタックシールと専用ラベラーにより、ラベルの剥がれやキズが減り、シール貼り精度が向上した。首シールもラベラーで貼れるようになった。段ボール出荷への切り替えにより、外気や日光による商品への影響を抑え、より最適な状態での出荷が可能になった。今後は全商品の黒瓶化と4季醸造の検討を進める。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業1750年からの酒づくりと「高品位な酒づくり」の方針が書かれ、ラベルと出荷体制の見直しが一貫した方向にあることがうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    スパークリング日本酒が売上の30%を占め、輸出は売上の6%から5年後に20%へ計画すると具体的に書かれ、強みと市場の方向が読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    ラベル剥がれや段ボール出荷の課題認識は書かれているが、高付加価値化の定量的な効果や計画全体の実効性は詳しく書かれていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    輸出比率の5年後目標は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性は読み取りにくい。

  • 事業を進める体制2

    社長と専務が二人三脚で改革に着手したことはわかるが、従業員28人規模での事務処理体制や人材確保の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ラベルの剥がれ、段ボール出荷による外気・日光対策、新スタイルの発泡日本酒の独自性など、製品価値と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    黒瓶化や4季醸造への展開など今後の方向は書かれているが、遂行方法やスケジュールの詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    瓶内二次発酵方式で難易度が高く、取り組める蔵元が少ないスパークリング日本酒を開発し、同社の売上の30%を占めると書かれている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の水源や酒米を活かす点はうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    段ボール出荷を山梨県内初で導入しラベルロスも減ったとあるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    段ボール出荷の導入で日本酒業界の中で差別化したとあるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献はうかがえない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    山梨県北杜市の尾白川系の水脈と酒米を活かした酒づくりが書かれ、地域特性の活用はうかがえるが、雇用や地域成長への波及は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

5年後に輸出比率を20%にする計画で、東南アジアを含む海外への輸出を強化する。

  • 目標:輸出比率 6%→20%

事業者の声

お客様が感動するようなクオリティの日本酒を提供したい

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。