ものづくり補助金平成25年度製造業北海道

豚肉のオレイン酸含有量脂質検査機械導入によるプレミアム化事業

株式会社エルパソ

この事例のポイント

  • オレイン酸含有量の測定は専門的な技術と知識が必要で、検査機関に依頼すると1週間程度かかるため、製品ごとに迅速に測定できなかった。
  • 食肉脂質測定装置S-7040(相馬光学)を導入し、豚肉のオレイン酸含有量を測定できる体制を整えた。
  • 脂質内オレイン酸含有量を製品ごとに短時間で測定できるようになり、豚肉と加工品の品質を数値で示せるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エルパソ
所在地北海道 幕別町
業種食料品製造業
資本金80万円
設立2012年

事業の背景

株式会社エルパソは北海道十勝地方の幕別町で約1000頭の自社ブランド豚「どろぶた」を育て、加工から販売まで手がけている。通常の豚のオレイン酸含有量は45〜50%だが、「どろぶた」は1割程度が50〜60%である。健康志向の強い消費者からオレイン酸が支持される一方、牛肉では品質評価による価格差が一般的で、豚肉でも高品質ブランド豚の市場が広がりつつあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力オレイン酸含有量の測定は専門的な技術と知識が必要で、検査機関に依頼すると1週間程度かかるため、製品ごとに迅速に測定できなかった。
  • 品質・精度豚肉に牛肉のような科学的評価基準に基づく品質評価がなく、品質の違いで価格差をつけてプレミアム商品として差別化することが難しかった。

やったこと

食肉脂質測定装置S-7040(相馬光学)を導入し、豚肉のオレイン酸含有量を測定できる体制を整えた。この装置により、従来は検査機関に1週間程度かかっていた測定を、簡潔で短時間に行えるようにした。製品ごとのオレイン酸含有量を迅速に測定できるようになった。測定結果を基に自社ブランド豚を等級で分け、プレミアム商品づくりに活かす取り組みを進めた。

検査測定脂質測定装置S-7040(相馬光学)

新しい製品・サービス:オレイン酸含有量を基に等級分けした自社ブランド豚のプレミアム商品

事業の効果

脂質内オレイン酸含有量を製品ごとに短時間で測定できるようになり、豚肉と加工品の品質を数値で示せるようになった。オレイン酸含有量を基に等級分けすることで、豚肉のプレミアム化と製品の差別化を図れるようになった。健康志向の強い消費者に向けて客観的な評価を示せるため、ホテルやレストラン、トンカツ店などでの消費推進につながっている。プレミアムな自社ブランド豚が市場に広がりつつある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    養豚から加工・販売まで手がけ、ブランド豚「どろぶた」の差別化を進めている点は読み取れるが、過去の取組との一貫性を示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    通常の豚は45~50%のオレイン酸含有量に対し、どろぶたは1割程度が50~60%と数値で強みを示しており、競争優位の根拠が具体的。

  • 課題の認識と解決3

    測定に1週間かかっていた課題を装置導入で短時間化し、製品ごとの測定を可能にしたとあり、課題認識と対策は読み取れるが事業計画の数値は薄い。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    設立は平成24年で資本金80万円、代表者の経歴は記載があるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    健康志向の強い消費者に向けたオレイン酸の効果とホテル、レストラン、トンカツ店への販売推進が書かれ、顧客と選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    装置導入による測定の簡易化は書かれているが、中長期の課題検証や遂行スケジュールについての記述はほぼない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    牛肉では行われていた科学的評価基準を豚肉の生産者として先駆的に導入し、等級分けでプレミアム商品を作る高付加価値化が読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    ハル豚の日本上陸や十勝平野での飼育に触れるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    オレイン酸の数値化による品質評価を試みたことはうかがえるが、先端的デジタル技術や地域サプライチェーンへの貢献は記述されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    十勝平野・幕別町で約1000頭を育て、自社ブランド豚を地域から展開する点は読み取れるが、雇用や地域成長への効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。