ものづくり補助金平成25年度製造業青森県

鉄骨溶接ロボット導入により女性も働ける環境を整備し人材の確保と生産能力を向上させる

第一建材工業株式会社

成果コラムコア1個の製作時間 4時間→1.5時間

この事例のポイント

  • 工場がフル稼働のため新規受注を断っていた。
  • 鋼材を溶接によって接合できる溶接ロボット(省スペース型鉄骨コア・仕口兼用溶接システム)を導入し、生産性と作業効率の向上を図り、新規受注を受けられる受注体制を整えた。
  • コラムコア1個の製作時間 4時間→1.5時間。溶接ロボットの導入で長時間の無監視運転が可能になり、夕方にセットして夜間に溶接を完了させられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名第一建材工業株式会社
所在地青森県 三戸町
業種金属製品製造業
従業員数21人
資本金1,000万円
設立1982年

事業の背景

当社は店舗や福祉施設、工場やオフィスビルなどの各種建物の鉄骨の製作を行っている。建築工事に使う鉄骨を工場で製作しており、技術力と実績は高く評価され、鉄骨製作の依頼は増加傾向にある。しかし工場はフル稼働だったため新規受注は断っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力工場がフル稼働のため新規受注を断っていた。
  • 人手・技能鉄骨の品質は溶接技術に左右されるが、危険を伴うため優秀な溶接工の希望者が少なく、人材確保が難しい。

やったこと

鋼材を溶接によって接合できる溶接ロボット(省スペース型鉄骨コア・仕口兼用溶接システム)を導入し、生産性と作業効率の向上を図り、新規受注を受けられる受注体制を整えた。CADによる設計図面のデータを元に溶接ロボットに入力し、製品の材料である鋼材をセットすると自動で溶接される。30〜40センチ四方のサイズで、500〜600kgまでの重量に対応できる。女性や経験の浅い作業員でも、データを入力すれば熟練者と同じ仕上げを実現できるようになった。

  • ロボット溶接ロボット省スペース型鉄骨コア・仕口兼用溶接システム

事業の効果

  • コラムコア1個の製作時間 4時間→1.5時間

溶接ロボットの導入で長時間の無監視運転が可能になり、夕方にセットして夜間に溶接を完了させられるようになった。作業時間は大幅に短縮され、スラグやスパッタの除去作業も軽減された。作業量と時間の計算が立つため納期を正確に示せるようになり、信頼を得られるようになった。生産能力だけでなく品質も向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    新規受注を断っていた課題が語られるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    鉄骨製作の依頼増加と技術力・実績の高評価に触れ、競争優位の根拠がうかがえるが、具体的な数字や比較はない。

  • 課題の認識と解決4

    フル稼働による新規受注断りと溶接工不足という課題を示し、溶接ロボットで受注拡大を図る事業計画が読み取れる。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    コラムコア製作が約4時間から約1.5時間に短縮されたと具体的な数値で成果が示されており、目標の根拠が読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    CADオペレーターの女性従業員や溶接JIS資格取得の呼びかけは触れられるが、事業遂行体制の具体的な人員計画は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    納期提示の正確化や品質向上、受注拡大によるPRなど選ばれる理由は読めるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として受注拡大と女性の活躍を挙げるのみで、スケジュールや課題解決方法の記述はない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    溶接ロボットは鉄骨製作で一般的な技術とは言い切れないが、普及度や高価格化の根拠は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    女性の雇用創出や危険な溶接作業の人材確保に触れるが、波及効果の規模までは書かれていない。

  • 費用対効果4

    作業時間が約4時間から約1.5時間へ短縮され、無監視運転も可能になったと数字で費用対効果がうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    ロボット溶接による自動化は示されるが、サプライチェーンへの貢献やイノベーションの記述は乏しい。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地域の鉄骨製作会社として女性の雇用拡充を掲げ、地域の事業としての位置付けが読み取れるが具体性は薄い。

今後の展望

溶接ロボットの導入で生産能力が向上し、納期に柔軟に対応でき、高品質な溶接も可能になったことをPRして受注拡大を図る。女性従業員にも溶接のJIS資格取得を目指してもらうよう呼びかけ、CADオペレーターの募集を続けて女性の雇用創出を拡充していく。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。