回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社大武・ルート工業
成果タッチパネルカバーと非常停止ボタンカバーの加工を社内で行えるようになり、短納期化とコスト削減が実現した。
| 事業者名 | 株式会社大武・ルート工業 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 一関市 |
| 業種 | 電気機械器具製造業 |
| 技術分野 | 機械制御,測定計測,立体造形 |
| 従業員数 | 44人 |
| 資本金 | 4,000万円 |
| 設立 | 1968年 |
当社は「世の中に存在しないものをつくる」を合言葉に技術開発に力を入れている。主力製品は昭和50年から製造しているトレッドミルで、40年以上の開発・製造経験があり、大学や研究機関、医療施設などから特注品を受注するほか、大手医療機器メーカー2社にOEM供給している。平成8年から製造販売している自動ネジ供給機は国内シェア60%で第1位、世界30カ国以上に販売している。近年はリハビリ用途のトレッドミルの引き合いが増え、医療機器メーカーから安全で使いやすい免荷装置付きトレッドミルについて問い合わせを受けていた。
抱えていた課題
やったこと
トレッドミル同期型リハビリ用免荷装置を試作・開発した。上半身は体を支えるハーネスで吊り下げ、下半身は上下・左右・前後に移動するサドルで免荷する構成とし、サドルの高さや位置は患者に応じて調整できる。手すりは可動式で電動により前後左右に調整できる。トレッドミルは走行ベルトを左右分離させ、左右のベルトを同期・異速・前後動作させることができ、軽いすりあし程度のリハビリも可能とした。走行面の床からの高さは3.5cmの低床設計で、これは特許技術である。操作盤はタッチパネル式で、サドルや手すりの位置を記憶し、患者ごとの暗証番号入力で2回目以降は自動で再生する。複合切削加工機を導入し、タッチパネルカバーと非常停止ボタンカバーを社内で加工できるようにした。
| 加工機 | 複合切削加工機 |
|---|
新しい製品・サービス:トレッドミル同期型リハビリ用免荷装置(上部吊り下げ式と下部サドル式を組み合わせた免荷装置付きトレッドミル)
従来は数人の手を要していた歩行困難者のリハビリを、人的負担を少なくして行えるようになった。リハビリ回数が増えることで歩行能力改善に要する日数の短縮にも貢献できると考えている。タッチパネルカバーと非常停止ボタンカバーを社内で加工できるようになり、短納期化とコスト削減が実現した。車いす利用者にも乗り降りしやすい低床トレッドミルとして活用の幅が広がった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来のトレッドミル製造と自動ネジ供給機の実績を踏まえ、「世の中に存在しないもの」を目指す技術開発路線に免荷装置を位置づけている。
国内唯一の専門開発メーカーとの評価、低床3.5cmの特許、医療機器メーカー2社へのOEM供給という強みを、医療機器メーカーからの問い合わせに結び付けている。
既存免荷装置の課題(姿勢保持の不十分さ、装着の面倒さ、多数の人手が必要)を挙げるが、事業計画としての売上や利益の目標は書かれていない。
リハビリ回数の増加や歩行能力改善日数の短縮に貢献とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
開発に宮澤部長・浦川工場長・佐藤課長・橘さんら部門担当者が挙げられているが、人材や事務処理体制の具体的な記述は少ない。
医療機器メーカーからの問い合わせや、車いす利用者も使える低床設計など、ターゲットとニーズの裏付けが記載されている。
試作機を医療機器メーカーやリハビリ専門家に公開して改良し、市場実機テストを経て投入し、後付けオプションとして販売する段取りが示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
既存の免荷装置と異なる上部吊り下げと下部サドルの組み合わせで、従来にない新機構を持つ点が示されている。
リハビリ現場の省力化や患者の負担軽減に触れているが、地域経済や雇用などの波及効果は書かれていない。
複合切削加工機の導入で外注加工を社内化し短納期化とコスト削減が実現したとあるが、補助金額に対する費用対効果の数値はない。
複合切削加工機による社内加工やタッチパネル操作はあるが、サプライチェーンのイノベーションへの貢献は示されていない。
リハビリ分野でのロボット化の進行に触れているが、日本経済の構造転換に資するという記述は少ない。
岩手県一関市に立地する企業だが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出への言及は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
開発した試作機を医療機器メーカーやリハビリ専門家に公開して意見を反映し、市場実機テストと評価を経て市場に投入する予定である。既存のトレッドミル納入先には免荷装置を後付けオプションとして販売する計画である。自社ブランド製品として、自動ネジ供給機に続き世界へ販路を広げたいと考えている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。