回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社二戸ファッションセンター
成果電熱式ヒーターでは10℃前後あった温度差が、スチームチャンバーヒーター方式によりほとんどなくなった
| 事業者名 | 株式会社二戸ファッションセンター |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 二戸市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス |
| 従業員数 | 62人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1973年 |
昭和48年創業の当社は、40年以上培った縫製技術をもとに婦人服全般の縫製を手がけ、中でもジャケットやコート、ダウンなどの重衣料の縫製割合が高く、日本を代表するDCブランドや海外の有名ブランドと取引している。同一の服地で様々な服種を一つの工場で作る「素材丸抱え&オールアイテム縫製」が強みで、消費者の同一素材による組み合わせ購入の増加により、アパレルメーカーからの発注機会が増えている。一方、国内縫製業界は取り扱うアイテムや素材の限定化が進んでいる。
抱えていた課題
やったこと
熱源に電熱式ヒーターを使う従来機に代えて、スチームチャンバーヒーター方式(密閉容器に加圧蒸気を注入し、ヒーター全面に温度差を生じさせない仕組み)と、従来の1.8倍の加圧力を持つ上下2本の極太加圧ローラーを備えた新型低温接着機を導入した。あわせて接着パーツを自動で積み重ねるクイックスタッカーを2セット購入し、2つの生産ラインに投入した。クイックスタッカーは接着機と横幅が同じで、接着パーツが落下すると受け取って積み重ね、作業者の足元に戻す仕組みである。これにより接着作業は1名で可能となった。
| 加工機 | 低温接着機(スチームチャンバーヒーター方式、極太加圧ローラー) |
|---|---|
| 加工機 | クイックスタッカー |
接着時の温度差と加圧ムラが解消され、モアレ不良の発生はほとんどなくなった。これによりどの布地でもモアレを防げるようになり、受注機会が拡大方向にある。低温接着機の導入で最低圧力で潰れていた毛足の長い難素材(レーヨンベルベット、高級カシミヤなど)にも対応でき、クイックスタッカーにより1名での作業が可能になって生産効率が向上した。今後は受注率アップによる増益、雇用の拡大や地域活性化への波及も期待されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来40年以上培った縫製技術を前面に打ち出す方針が明記され、過去の技術蓄積と事業の方向性が一貫している。
同一生地で多品目を一工場で縫う『素材丸抱え&オールアイテム縫製』が強みとして示され、消費者の組み合わせ購入増という外部環境と結びつけている。
モアレ不良による布地ロスとコスト増、受注機会損失という課題を明示し、低温接着機導入で発生ゼロ化を図る具体的解決策を示している。
受注率アップによる増益や雇用拡大が見込まれると書かれているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は示されていない。
10代から60代の社員が働き、2年先輩がOJTトレーナーを務める段階的な技能継承の仕組みが具体的に記載されている。
難素材への対応、セレクトショップ等の取引先像、JFWや商談会への参加など顧客ターゲットと選ばれる理由が整理されている。
今後の取り組みとして商談会参加や人材育成は述べられているが、補助事業の遂行スケジュールや課題解決の時期までは明確ではない。
公開されている事例からは読み取れません。
高密度ナイロンや高級ベロア等の新素材・難素材に対応し、レーヨンベルベットや高級カシミヤなど高水準の素材を扱える点が示されている。
雇用の場が少ない二戸地域での雇用拡大や地域活性化への貢献が述べられているが、波及効果の定量的根拠は乏しい。
ロス削減や不良ゼロ化、1名作業への省人化が示される一方、補助金投入額に対する費用対効果の数値は記載がない。
スチームチャンバーヒーターや自動積み重ねを導入したが、デジタル技術やサプライチェーン全体のイノベーションへの言及は乏しい。
新素材対応や難素材の受注拡大は示されるが、日本経済の構造転換に資する分野進出とまでは読み取れない。
岩手県北の縫製工場集積地で、地域の雇用創出と地域活性化に貢献すると明記されており、地域特性を活かす事業である。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
既存取引アパレルメーカーとの信頼関係を深めるとともに新規発注先を開拓し、JFWジャパン・クリエーションやいわてアパレル企業ビジネスマッチングフォーラムなどに参加して販路開拓に努める。人材育成も継続し、雇用の拡大や地域活性化、メードインジャパンの拠点として岩手県北地域の縫製工場と連携する。
「セレクトショップ(独自の視点で選んだ複数ブランドを取り扱う店)をメインの取引先として、生き残りをかけていきたい」
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
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