ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

丸編み機による業界初の泡立つ健康肌向け浴用ボディタオル開発

有限会社ミツミ

成果工程の生産性 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 既存の丸編み機は糸を編み込むパターンの数に限りがあり、多様な柄のタオルを作れなかった。
  • 丸編み機、熱処理加工機、自動カット機を各1台導入した。
  • 工程の生産性 1倍→2倍。多様な柄や従来品よりふんわり感のあるタオルを作る体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ミツミ
所在地大阪府 泉南市
業種繊維工業
技術分野機械制御,精密加工,製造環境
従業員数27人
資本金300万円
設立1997年

事業の背景

平成9年設立のタオル生産会社で、丸編み機を使ってボディタオルや洗顔用の泡立てネットなどを中心に手がけている。5年ほど前からホテル用アメニティ関連にも本格参入し、現在は国内の有名ホテルや豪華寝台列車に採用され月22万枚を販売する。スーパーなど量販店向けにも月12万枚を販売している。訪日外国人旅行者の増加でホテルの需要は伸びているが、一過性のブーム的な面があり今後の需要は不透明である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術既存の丸編み機は糸を編み込むパターンの数に限りがあり、多様な柄のタオルを作れなかった。
  • 品質・精度既存の熱処理装置は熱風の温度が上がらず、タオル全体に均等に熱風が当たりにくいため、箇所によってふんわり感にムラが生じていた。
  • 品質・精度タオルを切断するカット機は構造上の問題により、生地の安定性を保つことが難しかった。
  • 販路・情報発信ホテル向け需要は訪日外国人観光客の増加による一過性のブーム的な面があり、今後増えるかが不透明だった。

やったこと

丸編み機、熱処理加工機、自動カット機を各1台導入した。丸編み機は改良により一度に多くの種類の糸を使用できるようになり、糸の組み合わせの幅が広がった。熱処理加工機は従来より幅広く温度調節ができ、従来より高温の熱風をタオル糸に吹きつけられるようになり、ボリューム感のあるふんわりしたタオルに仕上がるようになった。カット機にはタオルの柄を読み取るセンサーを付け、柄に応じた自動切断を可能にするとともに、生地にかかる負荷を軽減した。これにより設備を増強して工場の生産能力をさらに向上させた。

加工機丸編み機
加工機熱処理加工機
加工機自動カット機(柄を読み取るセンサー付き)

新しい製品・サービス:多彩な柄で泡立ちが良くふんわり感のあるボディタオル

事業の効果

  • 工程の生産性 1倍→2倍

多様な柄や従来品よりふんわり感のあるタオルを作る体制が整った。丸編み機の改良により一度に多くの種類の糸を使えるようになった。熱処理加工機により高温の熱風を使えるようになり、ボリューム感のあるふんわりしたタオルに仕上がるようになった。カット機により生地への負荷が軽減され、柄に応じた自動切断も可能になり、この工程の生産性は導入以前の2倍に高められた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    設立以来タオル生産を手がけ、5年ほど前からホテル用アメニティに本格参入したとあり、過去の取組の延長線上にある事業と読める。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性5

    二重構造で泡立ちがよく、国内有名ホテルや寝台列車に採用、月22万枚のホテル向け実績があり、国内一貫生産を強みとしている。

  • 課題の認識と解決4

    ホテル需要の先行きが不透明という課題を認識し、量販店向け販路開拓と自社製品拡大で対応する方針と、売上前年比10%増の目標が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    売上前年比10%増の目標があり、設備導入で糸の組み合わせや生産性が導入前の2倍に高まったという結果も示されている。

  • 事業を進める体制4

    地元の熟練職人を採用して即戦力化し、若手の技術継承も進める方針で、従業員27名の体制が示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ふんわり感と泡立ちのよさ、国内有名ホテルへの採用実績、量販店向けの販売先が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    数年以内の新工場建設を検討するとあるが、設備導入以外の工程やスケジュール、課題の解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    二重構造の泡立ちがよいボディタオルを国内で一貫生産し、有名ホテルに採用されるなど、同分野で高付加価値の製品を手がけている。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用4

    中・高齢者の家庭内職による雇用促進や地元職人の採用を行い、泉南地域のタオル産業の発展に貢献するとしている。

  • 費用対効果3

    設備導入で工程の生産性が2倍になったと示されているが、補助金額や投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    柄を読み取るセンサー付きのカット機を導入したとあるが、地域やサプライチェーン全体のイノベーションへの貢献には触れられていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    訪日外国人によるホテル需要の増加に触れているが、日本経済の構造転換につながる分野への進出としては示されていない。

  • 地域経済への波及4

    泉南地域のタオル産業に根ざし、地元生産と地元人材の採用を通じて、地域経済の発展に役立つことを目指すと書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

自社製品を増やし、デザイン柄のタオルを開発して量販店などに営業をかけていく。量産が進むと人員や設備の増強が必要になるため、熟練職人や経験豊富な人材を採用し、若手人材も確保して技術継承を進める。数年以内に新工場の建設も検討し、売上は前年比10%増を目標に事業を積極化する方針である。

事業者の声

国内で一貫して生産している自社の製品は強みになる

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

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冷凍マグロ専用刺身醤油の試作開発

鰹節の厚さと抽出温度を管理するため、ガス式スチームコンベクション、小型鰹節削り機、プレハブ冷蔵庫、冷蔵ユニット、小型軽量充填機、打栓機を導…

効果:製造ロット 32.5kg→65kg

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。