回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社キノックス
成果培地への添加濃度2.0%(ゼオライト1.9%+K2SO4 0.1%)の試験区で、キノコへの放射性核種の移行係数を0.03以下に抑制できることを確認した。
| 事業者名 | 株式会社キノックス |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県 仙台市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | バイオ,製造環境 |
| 従業員数 | 31人 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 設立 | 1958年 |
原発事故の影響で、放射性物質を吸収しやすいキノコの売上が減少している。この現状を打開するため、先に開発していたナメコ用の除染剤を他のキノコにも流用できるかを調べる必要があった。安全性の高いゼオライトと硫酸カリウムを混合した、収量に悪影響が出ないナメコ用除染剤は既に開発済みだった。
抱えていた課題
やったこと
ナメコ用に開発した除染剤を、一般に市販されている8種類のキノコに使えるか、また50ベクレル/Kg以下の低濃度汚染原材料でも効果があるかを現地試験で確認した。除染剤の試作品を300袋(20kg)製造し、エノキタケ、ブナシメジ、シイタケ、マイタケ、エリンギ、ヒラタケ、アラゲキクラゲ、ハタケシメジの8種類を、14カ所の栽培者の実際の生産現場で使用している原材料により栽培した。放射性核種の測定には高純度ゲルマニウム半導体検出器を使い、1〜4日間かけて低濃度のセシウムも測定できるよう配慮した。キノコの培養と生育の温湿度コントロールのため恒温恒湿装置の改修も行った。
| 検査測定 | 高純度ゲルマニウム半導体検出器 |
|---|---|
| 検査測定 | NaI-シンチレーション検出器 |
| その他 | 恒温恒湿装置 |
新しい製品・サービス:ナメコ用に開発した除染剤を他のキノコにも使える除染剤
キノコの種類に関係なく、添加濃度2.0%の試験区で放射性核種の移行係数を0.03以下に抑えられることを確認した。シイタケは品種によって影響に差があるものの、除染剤の使用で収量や品質が低下する傾向があった。他の一般的な食用キノコでは移行係数の低下が幅広く認められ、「ゼロ」に近い数値が期待できる除染効果が得られた。今後は商品化に向けて取り組み、東北地方を中心に広く推進・販売していく。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
ナメコ用に先に開発した除染剤を他のキノコへ流用する流れが書かれ、過去の開発の延長にあるが、経営戦略上の位置付けは記載が薄い。
原発事故で放射性物質を吸収しやすいキノコの売上が減ったという外部環境は書かれているが、自社の強みとの関係は明示されていない。
売上減少という課題に対し除染剤の流用で打開する方針が書かれるが、高付加価値化や成長につながる計画の具体は薄い。
高付加価値や賃上げの目標値は書かれておらず、移行係数0.03以下という技術的な数値のみが確認されている。
14カ所の栽培者を対象に8種類で試験し、NaI-シンチレーション導入や恒温恒湿装置改修を行った体制が読み取れる。
消費者の「ゼロ」を期待する心理に対応する価値と、東北地方を中心に販売する方針が書かれるが、顧客ターゲットの裏付けは薄い。
商品化に着手する方針と販売地域は書かれるが、スケジュールや課題解決方法の具体は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
キノコの除染剤という分野は一般に普及しておらず、シイタケ以外で幅広い除染効果を得た点は新規性がうかがえる。
原発事故の被災地である東北地方の安全なキノコ生産の課題解決を目的とし、社会的な必要性が具体的に書かれている。
補助金額や付加価値増加額の記載がなく、費用対効果は読み取れない。
放射能測定や栽培環境の温湿度制御は記載があるが、デジタル技術やサプライチェーンのイノベーションの記述は乏しい。
公開されている事例からは読み取れません。
東北地方の被災地を中心に販売する地域性は書かれるが、雇用創出や地域成長への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
シイタケを除く一般的な市販キノコ類に幅広い除染効果が確認されたことを受け、商品化に着手する。低濃度汚染原材料でも移行係数を「ゼロ」に近づける除染剤を商品化し、東北地方を中心に広く推進・販売していく。
今後も消費者の皆様に安全安心な菌床キノコを食べていただくためにも、除染剤の普及に力を注いでいきたいと考えています。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%