ものづくり補助金平成25年度製造業徳島県

自動計量・包装・検査ラインの新設による“ 乾燥おから” の市場への安定供給

四国化工機株式会社

成果内製化によりリードタイム4日の短縮を達成

この事例のポイント

  • 従来は遠隔地の外部委託で人手による充填作業を行っていたため、生産能力に制限があった。
  • 乾燥おからの自動計量・包装・検査ラインを新設し、個袋詰め工程を内製化した。
  • 内製化によりリードタイム4日の短縮を達成。内製化によりリードタイムが4日短縮され、年間約900万円の輸送コストを削減した。

事業者のプロフィール

事業者名四国化工機株式会社
所在地徳島県 板野郡北島町
業種食料品製造業
技術分野材料製造プロセス,情報処理
従業員数702人
資本金1.45億円
設立1961年

事業の背景

乾燥おからは食物繊維が豊富な健康食品素材として注目され、ここ数年は健康ダイエットブームに乗って爆発的な需要がある。開発当初は需要が低く、投資リスクを抑えるため遠隔地に外部委託していた。発売当初は有効性や用途が消費者に十分理解されておらず生産量も少なかったが、地道なPR活動で徐々に市場に浸透した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来は遠隔地の外部委託で人手による充填作業を行っていたため、生産能力に制限があった。
  • 人手・技能人手に頼る生産性の低さがあった。
  • 品質・精度異物混入の懸念とシール性の不安があった。
  • 納期・工程外部委託のため納期とリードタイムが需要の拡大に対応できていなかった。
  • コスト・採算外部委託による輸送コストがかかっていた。

やったこと

乾燥おからの自動計量・包装・検査ラインを新設し、個袋詰め工程を内製化した。自動化ライン1式として、おから自動計量装置、自動給袋包装シール機、金属検出器付ウエイトチェッカー等を設備した。自動化により少人数での作業が可能となり、連続生産で稼働時間が大幅に向上した。充填精度の向上によりロスを低減し、異物混入防止とシール状態の改善で不良率を下げた。帯電防止装置と新タイプのシール装置を導入し、包装の安全性を高めた。

加工機おから自動計量装置
加工機自動給袋包装シール機
検査測定金属検出器付ウエイトチェッカー
その他帯電防止装置
加工機新タイプのシール装置

新しい製品・サービス:乾燥おから(食物繊維たっぷりのおからパウダー)

事業の効果

  • 内製化によりリードタイム4日の短縮を達成
  • 輸送コストも年間約9百万円の削減を達成
  • 製造能力 7,000パック/日→28,800パック/日

内製化によりリードタイムが4日短縮され、年間約900万円の輸送コストを削減した。製造能力は7,000パック/日から28,800パック/日へと約4倍に向上し、作業員は10名から2名になった。充填精度の向上で歩留まりが上がり、完全自動化により衛生性が高まった。帯電防止装置と新タイプのシール装置により包装の安全性も大きく前進した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    開発当初は需要が低く外部委託していたが、現在は需要拡大に対応するため自社内製化を決めたと書かれ、過去の取組との連続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    健康ダイエットブームによる爆発的な需要増を背景に、遠隔地委託の制約を解消し内製化するという外部環境と自社の対応が具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決5

    製造能力7,000パック/日から28,800パック/日、リードタイム4日短縮、年間約900万円の輸送コスト削減と数字で課題解決効果が示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    製造能力約4倍、作業員10名から2名への変化など数値目標と実績が示され、実現性は読み取れるが賃上げの記載はない。

  • 事業を進める体制3

    少人数での連続生産が可能になったと書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制については具体的な記述がない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    健康食品としての乾燥おからの需要拡大とPR活動による市場浸透、海外からの取引要望が書かれ、ニーズの裏付けがある。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として海外取引の可能性にふれるのみで、中長期の課題検証やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    乾燥おからは食物繊維素材として注目されるが、一般的な普及度や分野内での高付加価値化についての記述は限定的である。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    健康食品素材の安定供給という面はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果4

    約900万円の年間輸送コスト削減や生産能力約4倍、作業員の大幅削減など、投資に対する効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    計量・包装・検査の自動化と金属検出器の導入は示されるが、デジタル技術やサプライチェーン全体のイノベーションへの言及は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島県での製造拠点強化はうかがえるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済成長への言及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

安定的な生産体制が構築できれば、海外の顧客との取引をすぐにでも始めたいという話がある。豆腐に限らず、健康のために役立ちたいと考えている。

事業者の声

乾燥おからを発売した当初は、消費者の皆様に有効性や用途などが十分にご理解頂けていないこともあり、生産量も少なく袋詰め作業は外部へ委託していました。近年、地道にPR活動を続けたことで徐々に市場に浸透しました。増加する需要に対応できるよう、安定供給体制を整え、また、全工程を手がけることで一定した品質を提供できるよう、自社への自動化ライン導入を決めました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。