回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
東和化成株式会社
成果補集効率(従来の簡易マスク比) 100%→130%
| 事業者名 | 東和化成株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県 名取市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス,複合・新機能材料 |
| 従業員数 | 25人 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 設立 | 1987年 |
同社は不織布製品の製造販売を行い、繊維を8μm以下に組成したマイクロファイバーの製造を手がけてきた。ナノファイバーは高性能である一方、医療・研究分野等に市場が限られていた。新たな需要を探るため、ナノファイバー製品の開発に取り組むこととなった。
抱えていた課題
やったこと
自社でエレクトロスピニング装置を開発・導入し、ナノファイバー処理を施した新型マスクのサンプルを試作した。信州大学で補集効率を検証し、従来の簡易マスクと比べた結果を確認した。衣料分野では、ゴルフウェアや登山用カッパ等に用いる透湿性フィルターを数種類試作した。車両用燃料フィルターも試作し、さらに同装置を一部改良して人工皮膚・細胞培養の培地の製造可否を検討した。
| 加工機 | エレクトロスピニング装置 |
|---|
新しい製品・サービス:ナノファイバー不織布を塗布した小ロット・多品種の高機能マスク
新型マスクの補集効率は従来品より30%向上することが信州大学での検証で確認された。通気度や性能維持時間でも高い品質が確認された。衣料用透湿性フィルターや車両用燃料フィルターでも高い補集効率や製造の可能性が示され、フィルターメーカーとの共同試作を受注した。医療分野では人工皮膚・培地としての製造が可能であることが実証され、他社との共同商品化に向けた取り組みを始めた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
取引のなかった分野へ参入する方向が示され、過去の不織布製造や信州大学との協力関係に触れているが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
ナノファイバーの撥水性・透湿性や高い補集効率など自社技術の強みは示されるが、市場動向との関係は十分に説明されていない。
医療・研究分野に市場が限られるという課題認識はあるが、高付加価値化につながる事業計画の数値や具体策は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
自社開発した装置を用い、信州大学と連携して試作・検証を行ってきた体制が書かれているが、人材や事務処理体制の記述は薄い。
補集効率が従来簡易マスクより30%向上したことや、スポーツメーカーが採用を検討中である点など、顧客ニーズと製品価値が具体的に書かれている。
マスク、透湿性フィルター、燃料フィルターなど段階的な試作と事業化の方向性は書かれるが、スケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ナノファイバー不織布は医療・研究分野に限られ普及度が低い分野とされ、ハイエンド向けのニッチ市場を狙う方針が書かれている。
新たな需要の創出や工業用から医療用まで幅広い分野への展開が書かれるが、地域経済や雇用への波及は具体的に述べられていない。
補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は書かれておらず、わずかに導入効果がうかがえる程度。
自社開発のエレクトロスピニング装置による新素材活用で、医療や自動車など複数分野への展開が具体的に述べられている。
ナノファイバーを航空宇宙や自動車など新たな成長分野へ展開する構想が書かれ、構造転換への貢献がうかがえる。
宮城県の拠点で事業を行うことは書かれているが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用効果の記述は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
大手スポーツメーカーがスポーツマスクとしての採用を検討している。衣料用透湿性フィルターは価格競争が懸念されるため、ハイエンド向けのニッチな市場を狙う方針である。車両燃料用フィルターは自動車・船舶・航空機向けの事業化に向けて試作を続けている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮