ものづくり補助金平成25年度サービス業(他に分類されないもの)宮城県

無人作業を可能とする機密処理装置の開発と機密処理サービス拡大に係る事業

株式会社RDV システムズ

成果紙の処理能力 600kg/hr→600kg/hr

この事例のポイント

  • 紙の処理量は900kg/hrを目指したが、旧型装置と同量の600kg/hrにとどまり、処理速度の安定化に課題が残った。
  • 顧客のオフィスに設置する機密ボックスの排出口をカートリッジ化し、投入された機密書類を自動制御の排紙装置で取り出して破砕機に投入する全自動機密抹消システムを開発した。
  • 紙の処理能力 600kg/hr→600kg/hr。全自動機密抹消システムにより、機密書類を人の手に触れさせず破砕処理できるようになり、顧客の立ち会いも不要になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社RDV システムズ
所在地宮城県 仙台市
業種その他のサービス業
従業員数6人
資本金3,550万円
設立2000年

事業の背景

当社は機密文書裁断サービスやPC・メディアデータ抹消サービスを手がけている。従来は顧客のオフィスで機密ボックスを引き取り、顧客の目の前や処理センターで作業員が手作業により破砕機へ投入していた。マイナンバー制度施行等に伴い、個人情報抹消サービスの市場は大企業や行政から中小企業まで拡大している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力紙の処理量は900kg/hrを目指したが、旧型装置と同量の600kg/hrにとどまり、処理速度の安定化に課題が残った。
  • 新製品・新技術機密書類を人の手を介さず破砕機に投入する無人化の仕組みが必要だった。
  • 販路・情報発信マイナンバー制度施行に伴い、中小企業からも機密情報処理の需要が高まっていた。

やったこと

顧客のオフィスに設置する機密ボックスの排出口をカートリッジ化し、投入された機密書類を自動制御の排紙装置で取り出して破砕機に投入する全自動機密抹消システムを開発した。機密ボックスを定位置にセットした後はタッチパネルで全操作できるよう設計した。シュレッダー室内に監視カメラを設置して裁断状況を撮影し、モニターで顧客が立ち会わずに確認できるようにした。さらに撮影画像のデータ化、処理重量の自動計測、機密処理証明書の自動発行も可能とした。車両は車高2,100mm、車両幅1,695mm以下を目指し、都市部の地下駐車場や普通車用駐車場での処理を可能にした。試運転はメーカーで4回、納入後に自社の機密書類で2回行い、処理能力を測定しながら向上を図った。

加工機全自動機密抹消システム
その他機密抹消システムを搭載する車両

新しい製品・サービス:見ない・触れない・持ち出さない機密処理を可能にする全自動機密抹消システム

事業の効果

  • 紙の処理能力 600kg/hr→600kg/hr
  • 車高は2,100mm
  • 車両幅は1,695mmと目標を達成

全自動機密抹消システムにより、機密書類を人の手に触れさせず破砕処理できるようになり、顧客の立ち会いも不要になった。車両の小型化により都市部の地下駐車場や普通車用駐車場でも機密処理ができるようになった。一方で処理速度は目標に届かず、安定化は今後の課題として残った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来の機密処理サービス(オンサイト・オフサイト)からの転換が事例に書かれ、サービス拡大の一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    マイナンバー制度施行で市場が中小企業まで拡大すると記載され、見ない・触れない・持ち出さないの差別化が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    従来の手作業投入という課題と無人化の方向性は書かれるが、収益や成長への数値的な見通しは薄い。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    処理量の目標900kg/hrに対し結果は600kg/hrで、目標未達と記載。付加価値や賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員6人の体制と、メーカーとの協議・試運転を重ねた進め方は読み取れるが、人材の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    見ない・触れない・持ち出さないの価値や、マイナンバー制度での需要拡大が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋4

    試運転の回数(メーカー4回、納入後2回)や課題の改良、今後の展望と目標社数(25社から200社)が示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    海外の機密抹消サービス普及に比べ国内では新しい、「見ない・触れない」完全無人型の仕組みと記載されている。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    マイナンバー制度による個人情報保護の社会的必要性や業界発展への言及はあるが、波及効果の定量的記述は薄い。

  • 費用対効果2

    費用対効果を示す投入額や付加価値増加の数値は書かれておらず、処理量の成果のみがうかがえる。

  • イノベーションへの貢献4

    監視カメラによる撮影画像の顧客転送や処理重量の自動計測、自動証明書発行などデジタル活用が具体的に書かれている。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    個人情報保護の強化という社会変化への対応はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

改正個人情報保護法への対応と機密抹消サービスとの整合性の検証を行うとともに、マイナンバー制度施行に伴う委託個人情報の管理状況の調査を行い、大手企業や行政が外部に委託している個人情報抹消サービスへの参入を進める。全国の機密抹消ビジネスパートナーを現在の25社から200社へ拡大する目標である。

事業者の声

今や中小企業でも機密情報処理が重要になってきています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。