ものづくり補助金平成25年度製造業宮城県

立体造形ラテアートとドリンクケーキの商品開発による競争力強化と売り上げ増強

成果ラテアート技術者数 1名→3名

この事例のポイント

  • 本店で始めた立体造形ラテアートの反響が大きく、制作が追い付かない状態になっていた。
  • 立体造形ラテアートの必要条件である安定したスチーミングミルクと常に同じ硬さのフォームドミルクについて、マニュアルを整備するために定量化を行った。
  • ラテアート技術者数 1名→3名。立体造形ラテアートのマニュアル化により、制作を担当できる技術者が1名から3名に増え、顧客の注文に応えられる体制が整った。

事業者のプロフィール

所在地宮城県 仙台市
業種食料品製造業
従業員数4人
設立2004年

事業の背景

平成27年2月に新店舗「カフェ ミティーク」を開店し、立体造形ラテアートを提供していた。SNS、テレビ、雑誌などのメディアで取り上げられ、顧客が急増した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力本店で始めた立体造形ラテアートの反響が大きく、制作が追い付かない状態になっていた。
  • 人手・技能立体造形ラテアートの制作ができるのが1名だけで、作業者が代わると同じ作品を作れなかった。
  • 新製品・新技術顧客の注文に応えるため、新しい立体造形ラテアート作品の開発とQCDの向上が必要だった。

やったこと

立体造形ラテアートの必要条件である安定したスチーミングミルクと常に同じ硬さのフォームドミルクについて、マニュアルを整備するために定量化を行った。スチームノズルのオフセット量や挿入角、投入角など、これまで感覚に頼っていた部分を数値化して指標を導いた。フォームドミルクの硬さは目視で確認できるようサンプル画像を載せた。新ジャンルのスイーツ「ドリンクケーキ」では、クリーム、生地、フルーツ、ゼリーの4分野に分けて素材の最適化を行い、ドリンクとフルーツの相性やスポンジ生地の硬さや粗さを研究した。その結果をもとに12種類のラテのレシピを開発した。専用エスプレッソマシンと専用焙煎機を導入し、試作用珈琲豆の製造と試作・開発に取り組んだ。

加工機専用エスプレッソマシン
加工機専用焙煎機

新しい製品・サービス:新カテゴリーのスイーツ「ドリンクケーキ」。洋菓子と飲料を融合させた商品で、ベースとなるラテ12種類のレシピを開発した。今年中の商品化を目指して試作中。

事業の効果

  • ラテアート技術者数 1名→3名

立体造形ラテアートのマニュアル化により、制作を担当できる技術者が1名から3名に増え、顧客の注文に応えられる体制が整った。ドリンクケーキのベースとなるラテ12種類のレシピを開発し、新カテゴリーの基礎を作ることができた。今後はゼリーとスポンジ量、生クリームの溶け具合を検証し、順次商品化する予定である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    パティスリーの技術を生かした立体造形ラテアートとドリンクケーキ開発の流れは読めるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    SNSやメディアで反響が大きく顧客が急増したことは読み取れるが、競合や市場動向との比較による優位性の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    生産が追い付かない課題に対し、マニュアル化で技術者が1名から3名になったと具体的に書かれ、課題解決の方向が読み取れる。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売り上げや顧客の増加を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、わずかにうかがえる程度。

  • 事業を進める体制4

    技術者が1名から3名になったことや、専用機器導入、外部の専門家活用が書かれ、体制の一端が具体的に読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    低価格と高品質(話題性)を前面に出し、20代~30代、25歳~35歳のOL層にターゲットを絞ると明記されている。

  • 事業化までの道筋4

    ドリンクケーキは今年中の商品化を目指し、テスト販売や展示会出店など段階的な計画が書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    立体造形ラテアートとドリンクケーキは新カテゴリーで、12種類のレシピ開発など従来にない商品として位置付けられている。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    スチーミングの数値化や素材の最適化は行われているが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献はわずかにうかがえる程度。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    仙台市内の店舗で展開していることはうかがえるが、地域特性を活かした雇用や経済成長への言及は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は「ドリンクケーキ」の開発を進め、試作品のテスト販売を始める。SNSの活用、情報誌やメディアへの掲載、展示会や試食会への出店など、外部の専門家を活用した販路拡大に取り組み、売り上げと顧客の増加を目指す。20代〜30代、特に25歳〜35歳のOL層に絞り、低価格と高品質(話題性)を前面に打ち出す。

事業者の声

「また来たい!」と思っていただける店づくり、目や舌で楽しめる、五感を働かせるような商品づくりに取り組み、1人でも多くのお客様に喜んでいただきたいと考えています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。