ものづくり補助金平成26年度製造業沖縄県

県産落花生を使ったピーナッツペイストの生産管理と新商品づくり

ネクストステージ沖縄合同会社

成果リードタイム 7日→3日

この事例のポイント

  • 毎年10月に販売を開始すると翌年5月には完売して欠品しており、通年販売を求める得意先やお客さまの要望に応えられていなかった。
  • 材料となる落花生の栽培園場を拡大した。
  • リードタイム 7日→3日。製造過程の見直しと増産体制づくりにより、セットでの販売提案やリードタイムの改善が進んだ。

事業者のプロフィール

事業者名ネクストステージ沖縄合同会社
所在地沖縄県 浦添市
業種食料品製造業
従業員数3人
資本金800万円
設立2011年

事業の背景

自社栽培の県産落花生を使った「100%ピーナッツペースト」を企画製造し、小ロットの受注生産を行っていた。毎年10月に販売を始めると翌年5月には完売して欠品する状況が続いていた。得意先やお客さまからは通年販売の要望が多かったが、対応できずにいた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑毎年10月に販売を開始すると翌年5月には完売して欠品しており、通年販売を求める得意先やお客さまの要望に応えられていなかった。
  • 生産能力材料となる落花生の栽培園場が限られており、原料の確保を拡大する必要があった。
  • 生産能力機械設備が不足しており、製造工程も見直して増産できる環境を作る必要があった。

やったこと

材料となる落花生の栽培園場を拡大した。機械設備として、落花生の殻付き莢を根の弦から外す脱殻機及び連結選別コンベア、炒り工程や焼き工程、瓶詰ピーナッツペーストの80度殺菌に使うスチームコンベクション、収穫後に炒った落花生を瞬間冷凍して鮮度を保ち通年の在庫を確保するブラストチラー/ショックフリーザーを導入した。ロボクープカッターミキサーで材料を小口にカットしたり攪拌したりし、乳化剤を使わずに油と水分を混ぜて安定させた。手詰めの商品を殺菌した後に脱気して自動でキャップをする手動真空キャッパー及び専用コンプレッサーも導入した。新機材を活用し、有機オリーブオイルと蜂蜜を使った単身向け少量瓶詰の「ピーナッツペースト パン用」と、100%ピーナッツと100%カカオ原料を黒糖で固めた小口菓子「ピーナッツカカオバー」を試作した。

  • 加工機脱殻機及び連結選別コンベアスチームコンベクションブラストチラー/ショックフリーザーロボクープカッターミキサー手動真空キャッパー
  • その他専用コンプレッサー

新しい製品・サービス:はちみつ入りピーナッツペースト(パン用)、ピーナッツカカオバー

事業の効果

  • リードタイム 7日→3日
  • ワンロット数量 75個→280個
  • 消費期限 4カ月→6カ月

製造過程の見直しと増産体制づくりにより、セットでの販売提案やリードタイムの改善が進んだ。付加価値の高い提案ができるようになり、商圏の拡大にもつながった。年間を通して欠品がなく、通年で新鮮な材料を使った商品を作れるようになったことで、専門店などへの販路計画が可能となりサービスの向上が図れた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    製造の見直しと増産体制づくりに取り組んだとあるが、これまでの事業との一貫性や経営戦略上の位置づけは文章から明確に読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    通年販売の要望に応えられなかった課題や商圏拡大の記述はあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    完売・欠品が続く課題に対し、栽培園場拡大や機械導入で増産を図り、セット販売や新商品に取り組んだと具体的に書かれている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    リードタイムが平均7日から3日、ワンロット数量が75個から280個、消費期限が4カ月から6カ月と数字で目標と成果が示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員数3人との記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力について具体的な記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    100%ピーナッツの商品や通年販売への顧客要望、専門店向け販路計画など、製品価値と選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は県外百貨店や専門店への販路拡大、海外展開を視野に入れると述べられているが、スケジュールや課題解決方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    100%落花生ピーナッツペーストで高付加価値化を図る記述はあるが、同分野での普及度や高価格化の水準は具体的に示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    リードタイムや生産量、消費期限の改善数値はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    機械設備の導入による効率化の記述はあるが、デジタル技術の活用や地域・サプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄県産の落花生を自社栽培し地域素材を活かす点は読み取れるが、雇用や地域経済成長への波及効果は具体的に書かれていない。

今後の展望

今後は県外百貨店や専門店などへの具体的な販路拡大を進める。海外展開も視野に入れ、商品の開発と改良に積極的に取り組む考えである。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。