ものづくり補助金平成25年度製造業宮城県

異形部品3D 形状測定専用治具の高精度高効率加工技術確立

大研工業株式会社

成果砥石成型の限界寸法 0.3mm→0.2mm

この事例のポイント

  • ねじれ形状を持つ特殊異形部品測定治具の製作では、加工段取りや精度の仕上げに大幅な時間を費やしており、短納期の要求に対応することが困難だった。
  • 異形部品測定治具の研削仕上げ加工に用いる高精度成型研削盤と、砥石幅成型に使用するツインロータリードレッサー装置を導入した。
  • 砥石成型の限界寸法 0.3mm→0.2mm。高精度成型研削盤の導入により、従来よりも加工効率と加工精度が大幅に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名大研工業株式会社
所在地宮城県
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工

事業の背景

近年、ねじれ形状を持つような特殊異形部品測定治具の受注が増加しつつあった。一方で、その製作過程では加工段取りや精度の仕上げに大幅な時間を費やしていた。短納期の要求への対応が困難な状況にあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程ねじれ形状を持つ特殊異形部品測定治具の製作では、加工段取りや精度の仕上げに大幅な時間を費やしており、短納期の要求に対応することが困難だった。
  • 新製品・新技術0.1mm以下の溝加工といった微細な加工技術が確立されておらず、さらなる受注増に結び付けられなかった。

やったこと

異形部品測定治具の研削仕上げ加工に用いる高精度成型研削盤と、砥石幅成型に使用するツインロータリードレッサー装置を導入した。既存の異形状部品加工用パンチフォーマーは、摺動部への研削カスの侵入を防ぐ改良を行い、ワークチャック部に対してワークと芯押し台の位置調整を行った。試作では、摺動部にPX材(硬度HRC30クラス)、ワーク接触部に超硬材を使用し、切削、研削、電気加工、ロウ付け、組み立て調整、測定の工程を盛り込んだ。ベースプレート、測定子、ホルダーなどを製作し、三次元測定器で寸法計測をしながら精度調整を行い、組立図面の寸法公差は±0.01クラスの厳しい仕様とした。ツインロータリードレッサー装置の導入後は砥石成型が0.3mmの限界から0.2mm以下に向上し、0.16mmの砥石を製作して深さ0.4mm程度の溝加工を行ったが、砥石の摩耗は見られなかった。

加工機高精度成型研削盤
加工機ツインロータリードレッサー装置

新しい製品・サービス:異形部品 3D 形状測定専用治具

事業の効果

  • 砥石成型の限界寸法 0.3mm→0.2mm

高精度成型研削盤の導入により、従来よりも加工効率と加工精度が大幅に向上した。ツインロータリードレッサー装置の導入により、これまで加工できなかった微細な溝にも挑戦できるようになった。これまで短納期や高精度化の要求に対応できなかった案件も取り込めるようになり、受注数は着実に伸びている。技術指導を受けたことで社員のスキルアップが進み、業務の平準化や工数の削減にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の治具製作技術や前回のものづくり補助事業からの流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    ねじれ形状異形部品の測定治具受注増加に触れるのみで、市場動向と自社の強み・弱みの整理は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    短納期対応の困難という課題を示し、特殊機械2台導入で加段取り・精度調整の時間削減に取り組んだ点が具体的に読み取れる。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    0.1mm以下の溝加工や±0.01クラスの試作など技術目標はあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    技術指導を受けて社員のスキルアップを図ったと書かれているが、体制や事務処理能力の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ニッチ分野の異形部品測定治具で、短納期・高精度要求の顧客ニーズに応える点は読み取れるが、ターゲットの定量的裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    展示会や商談会でのアピールと新規顧客獲得を掲げるが、スケジュールや課題解決の具体的方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ねじれ形状異形部品の測定治具は高精度・高付加価値の分野で、0.16mm砥石や±0.01の仕様が具体的に示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域経済波及や雇用創出への言及はなく、わずかに中小企業の業績向上への期待がうかがえる程度。

  • 費用対効果2

    受注増や業務平準化・工数削減の成果は触れられているが、投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    高精度加工技術の確立は述べられるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    地域の特性や地域経済の牽引に関する記述はなく、特殊異形部品の専門性に留まる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

受注数は着実に伸びており、今後の売上増加を実現する部門に成長していくと期待している。今後は事業の成果と技術力を展示会や商談会等で広くアピールし、新規の顧客獲得に努めていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。