ものづくり補助金平成26年度製造業茨城県

量産用及び試作用のNC旋盤の導入によるJIT生産体制と特急試作体制の構築

株式会社 牛久製作所

成果図面検討から加工終了までのリードタイムは従来の旋盤機と比べ半分程度に短縮

この事例のポイント

  • 工作機械や試作品の納期短縮を求める顧客ニーズに応える必要があった。
  • 新たにミーリング付きNC旋盤2台を導入し、量産用と試作用の体制を整えた。
  • 図面検討から加工終了までのリードタイムは従来の旋盤機と比べ半分程度に短縮。試作品のリードタイムは従来の半分程度に大幅短縮され、表面粗さは目標Ra1.6を上回るRa1.24を達成して高精度で滑ら…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 牛久製作所
所在地茨城県 牛久市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数48人
資本金2,800万円
設立1937年

事業の背景

同社は工作機械や印刷機械をはじめ産業機械全般を扱い、構成部品の精密加工を主力としている。マシニングセンタ40台と旋盤6台で加工し、一部製品では複数部品の製造と組立も行っている。近年は工作機械の需要増加により受注が増えた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程工作機械や試作品の納期短縮を求める顧客ニーズに応える必要があった。
  • 生産能力NC旋盤への数値入力に時間がかかり、時間的ロスが懸案となっていた。
  • 品質・精度量産部品の外径・内径の精度がプラスマイナス0.03ミリが限界で、高精度を求める部品に対応できなかった。
  • 新製品・新技術3次元CADデータによる加工データ提供に対応できず、手入力による入力ミスや不良品の発生が課題だった。

やったこと

新たにミーリング付きNC旋盤2台を導入し、量産用と試作用の体制を整えた。3次元CADデータを使い、顧客からデータ提供を受けるか社内で3次元モデリングを行い、NC旋盤の自動プログラム機能で加工データを作成できるようにした。回転工具によるミーリング加工を搭載し、複雑な形状を同時に加工できる。油圧チャックには剛性の強い専用爪を使い安定性を持たせた。試作品2種類を加工して検証した。

加工機ミーリング付きNC旋盤
ソフトNC旋盤自動プログラム機能(3次元CAD連携)

事業の効果

  • 図面検討から加工終了までのリードタイムは従来の旋盤機と比べ半分程度に短縮
  • 目標のRa1.6を上回るRa1.24を記録

試作品のリードタイムは従来の半分程度に大幅短縮され、表面粗さは目標Ra1.6を上回るRa1.24を達成して高精度で滑らかな仕上がりを得た。マシニング加工に加え旋盤加工も含めた一括受注・生産が可能になり、試作品から量産品まで対応できる体制が整った。3次元データの対応により入力ミスが減り、人的ミスは飛躍的に少なくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    平成24〜26年度に5軸MC、大型MC、NC旋盤と段階的に設備を導入し、JIT生産と特急試作体制を一貫して強化している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    工作機械需要の増加と顧客の三つのニーズを踏まえ、MC40台・旋盤6台で試作から量産まで一括受注できる体制を整えている。

  • 課題の認識と解決4

    公差±0.03mmの限界や旋盤加工の不足を課題として挙げ、NC旋盤導入でリードタイムを従来の半分程度に短縮した。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    Ra1.6の目標に対しRa1.24を記録した点はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員48名で、社員が技能検定や国家資格を取得する取組に触れているが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客の三つのニーズ(短納期、3次元データ対応、加工精度)を明確にし、試作から量産まで一括受注する選ばれる理由を示している。

  • 事業化までの道筋2

    今後は量産・試作の強化や組立ASSY品の受注増、自社製品化を目指すと触れているが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    Ra1.24の高精度仕上げを達成したとあるが、高付加価値化の分野や普及度の位置付けは示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    工作機械の需要増加に触れているが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    リードタイム半減や表面精度の向上は示されているが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    3次元CADデータを活用し自動プログラム機能で加工データを作成する仕組みを導入し、入力ミスの低減を図っている。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    最先端技術に関わる部品・加工・組立を専業とし、ASSY品や自社製品化を目指すとあるが、構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

より付加価値の高い組立ASSY品の受注増加や自社製品の事業化を目指す。量産と試作の両方を強化していく考えである。

事業者の声

「SKILL」、「SENSIBILITY」、「HUMAN」、「SYSTEM」

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。