ものづくり補助金平成26年度製造業徳島県

3次元立体金型の内製化にむけた機械設備導入

株式会社松浦機械製作所

成果主軸回転数 5,000rpm→15,000rpm

この事例のポイント

  • 現有のマシニングセンタは旧式のため加工可能な形状や加工精度に制限があり、顧客の要求精度を満たすことが難しい。
  • 高性能マシニングセンタを導入した。
  • 主軸回転数 5,000rpm→15,000rpm。高性能マシニングセンタの導入により加工時間が大幅に短縮され、生産効率が向上して生産コストが下がった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社松浦機械製作所
所在地徳島県 徳島市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工,製造環境,立体造形
従業員数28人
資本金2,000万円
設立1981年

事業の背景

大手主要顧客から3次元立体金型の大口の受注があったが、現有設備では対応が難しく、県外の協力会社へ依存していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力現有のマシニングセンタは旧式のため加工可能な形状や加工精度に制限があり、顧客の要求精度を満たすことが難しい。
  • コスト・採算加工時間が長くコストが高い。
  • 納期・工程立体加工部品を外注製作していたため、工程納期が約2週間かかっていた。
  • コスト・採算外注に依存していたため外注コストがかかっていた。

やったこと

高性能マシニングセンタを導入した。新規導入機は主軸が15000rpmの高回転仕様で、現有機の5000rpmから大きく向上した。同時に3次元CAMソフトを導入し、外注で対応していた立体加工部品を内製化した。

加工機高性能マシニングセンタ
ソフト3次元CAMソフト

事業の効果

  • 主軸回転数 5,000rpm→15,000rpm
  • 加工時間を25〜30%大幅に短縮
  • 約2週間必要だった工程納期が5日にまで短縮

高性能マシニングセンタの導入により加工時間が大幅に短縮され、生産効率が向上して生産コストが下がった。外注委託比率を大きく下げたことで外注コストが低減し、製造工程数も減った。立体加工部品の内製化により納期が大幅に短縮され、収益性の改善と新たな受注が期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    現有マシニングセンタの制約で外注に依存していたことを課題とし、内製化による製造体制強化を図る点は読み取れるが、過去の取組との一貫性までは記述されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手主要顧客から3次元立体金型の大口受注があるが対応困難だったと記載。顧客動向と自社の弱みは読めるが、競争優位の具体的根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決5

    主軸5000rpmから15000rpmへの高回転化で加工時間を25〜30%短縮し、工程納期を約2週間から5日へ短縮した数字が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    加工時間25〜30%短縮や納期短縮の数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数28人との記載のみで、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    大手主要顧客からの3次元立体金型の大口受注が背景にあり、顧客ニーズは読めるが、製品価値や選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    外注を順次内製化し収益性改善を見込む展望はあるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    3次元立体金型の内製化で高精度加工を図る点は読めるが、市場の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    外注コスト削減や新たな受注による地域的な波及がわずかにうかがえるが、国が補助する積極的理由の記述は薄い。

  • 費用対効果4

    導入で工程納期が約2週間から5日へ短縮され、加工時間も25〜30%減ると具体的に示され、費用対効果の方向性が読める。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島県での事業でありつつ地域の経済成長への言及は薄く、雇用創出や地域牽引の記述はわずかにうかがえる程度。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

設備導入による生産効率の向上が新たな受注に結び付いている。外注依存していた金型を順次内製化して収益性の改善を見込み、短納期化により新技術の連携やニーズの発掘を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。