ものづくり補助金平成25年度製造業山形県

溶接と機械加工を含む精密構造物の短納期化と低コスト化の実現

富士工業株式会社

この事例のポイント

  • 設備機械が古くなってきており、新しい機械への更新が必要になっていた。
  • 大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。
  • クレーンでつらないと持てないような大きい製品の加工も始めており、大型製品や長い製品にも対応できるようになって受注の幅が広がりつつある。

事業者のプロフィール

事業者名富士工業株式会社
所在地山形県 山形市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数27人
資本金1,000万円
設立1956年

事業の背景

当社は溶接・板金加工・機械加工の3つを強みとし、社内で一貫した体制を敷いている。特に溶接したものを機械加工する製品の受注が多く、最近は顧客ニーズとして大型の機械加工が増えている。一方で設備機器の能力には限界があり、長い製品は受注できない状態だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力設備機械が古くなってきており、新しい機械への更新が必要になっていた。
  • コスト・採算大型の機械であるため価格面で導入に踏み切れずにいた。
  • 生産能力大型の機械加工の注文が増えているが、現有設備では限界があり、特に長さのある製品は受注を断っていた。
  • 生産能力機械加工用の既存機械は特定の顧客向けに段取りが組まれており、他社製品に対応するにはバイスの組み直しに時間がかかっていた。

やったこと

大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。新規導入した機械はテーブル上にバイスがない状態のため、新規受注品にすみやかに対応でき、段取りの時間短縮につながる。大型製品にも対応可能となり、新たに専属の人材を育成することで新規雇用にも寄与する計画である。

加工機マシニングセンタ

事業の効果

クレーンでつらないと持てないような大きい製品の加工も始めており、大型製品や長い製品にも対応できるようになって受注の幅が広がりつつある。これまでの人の手で持てる範囲の加工から広がり、多品種少量生産の納期短縮と低コスト対応も実現している。一方で稼働時間は予定どおりに至っておらず、未経験者の人材育成が課題となっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存設備の老朽化を機に新機導入を検討したとあるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大型製品の機械加工需要の増加に対し、既存設備では長尺品をお断りしていたと、顧客ニーズと自社設備の限界を具体的に示している。

  • 課題の認識と解決4

    長尺製品の受注断りという課題を認識し、新機導入で大型製品に対応して受注幅を広げる実効性ある取組として説明している。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    数値目標や付加価値額、賃上げの目標値は書かれておらず、受注の幅が広がりつつあるという定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    専属人材を育成し新規雇用に寄与するとあるが、未経験者育成が予定どおり進んでおらず、体制の確保は不十分と読める。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    溶接と機械加工を社内一貫で行う強みや大型製品対応は述べられているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的でない。

  • 事業化までの道筋2

    今後は商談会参加による顧客拡大を予定とあるが、スケジュールや課題の解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    多品種少量生産の納期短縮や低コスト対応を強みとするが、分野の普及度や高付加価値化の水準は記述されていない。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    地域人材の雇用に寄与するとあるが、経済波及効果や社会的インフラとしての積極的理由は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    山形市の地元企業で地域人材の雇用に寄与するとあり、地域での雇用面の貢献はうかがえるが、地域特性を活かした付加価値の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

計画した大型受注を目指し、商談会等にも積極的に参加して顧客数を増やしていく予定である。溶接と機械加工を社内で一貫して行える強みを活かして営業活動を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。