回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ユタカ
| 事業者名 | 株式会社ユタカ |
|---|---|
| 所在地 | 愛媛県 松山市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 138人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1991年 |
当社は家庭用ビデオデッキ部品から自動車、通信機器、半導体製造装置、医療、航空宇宙関連部品まで幅広く手がけてきた。半導体製造装置部品の受注構成比はピーク時に80%を占めていたが、半導体市況の変動が大きかった。東日本大震災後の脱原発の動きから火力発電や自然エネルギーへの転換が進み、国内大型タービンメーカーから遠心コンプレッサー及び蒸気タービン部品の加工引き合いがあった。
抱えていた課題
やったこと
航空機の試作開発機として導入した5軸制御マシニングセンタと同機種を、量産型にカスタマイズした設備を導入した。最大34面のパレットを自動交換でき、長時間の無人運転と段取り時間の短縮を実現した。難削材の3次元複雑形状の飛行機部品を対象とした設備のため、インペラなどの3次元加工にも対応できる。旋盤加工とミーリング加工の2工程を同一機械で行えるため、工程間の加工ロスがなくなった。
| 加工機 | 5軸制御マシニングセンタ(量産型カスタマイズ機、MORISEIKI NMV3000DCG) |
|---|---|
| 加工機 | 4軸多面パレット |
新しい製品・サービス:1ピースインペラ部品
1ピース加工によりブレードとディスク・カバーの溶接が不要になり、品質のばらつきが減って信頼性の高いインペラを製造できるようになった。旋盤とミーリングを一台で行うことで工程間の加工ロスと累積誤差がなくなり、精密加工の精度が上がった。長時間無人運転とパレット交換により低コストと短納期に寄与し、量産時も安定した高品質の加工を提供できる。国内自動車メーカーの試作品から継続受注を得ており、今後の受注拡大が見込まれている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
半導体市況の波を受け航空宇宙・医療分野へ受注を広げる方針が示され、過去の加工実績の延長で新エネルギー分野へ参入する一貫性がうかがえる。
NASAやJAXA関連の加工実績や特殊合金の難削材加工力、世界水準の加工技術が事例に具体的に書かれ、強みと外部環境が結びつけられている。
課題はシェールガス需要の想定外れと受注減で、5軸マシニングによる1ピース化で受注拡大と高付加価値化を図る方針が書かれている。
付加価値額や賃上げの目標数値は示されておらず、受注見込みの金額も過去の見込み値のみで将来目標は読み取れません。
技能検定費用を会社が負担し、100台以上の工作機械を保有し第7工場を完成させたと書かれ、体制の一端は読み取れる。
ブレードやノズルなど顧客ターゲットと小ロット多品種の強みは書かれているが、選ばれる理由の整理は具体性が薄い。
1ピースインペラへの移行や第7工場稼働など段階的な方針は示されているが、スケジュールや検証方法は詳しく書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ノズルやブレードなど高精度・難削材の小ロット多品種加工を特徴とし、高水準の高付加価値化を図る取組が具体的に書かれている。
火力・自然エネルギーへの転換機運や大型ガスタービン向け需要が背景に書かれ、国内産業への波及は示唆されるが定量的ではない。
投資額や付加価値増加、生産性向上の数値は示されず、低コスト・短納期という定性的な効果のみ書かれている。
5軸マシニングで1ピース加工を行いIoT・AI分野への対応を掲げるが、デジタル技術を活かした地域・サプライチェーン貢献は薄い。
新エネルギー分野への進出と航空宇宙・医療への受注ウエイト拡大が書かれ、成長分野への転換の方向性はうかがえる。
松山市の企業であることは書かれているが、地域特性を活かして雇用や地域成長を牽引する具体的な記述は少ない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
第7工場の稼働により中物も扱えるようになり、導入設備の本格稼働でプラント部品・環境機器分野の受注拡大が見込まれる。IoTや人工知能分野への設備投資増加にも対応する方針。
唯一無二を生み出す、モノづくりカンパニーでありたい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
5軸複合加工機を新規導入した。
タレパン工程のカス上がり不良の原因であるカス上がりを検知するため、カメラをセンサとして設置位置を検討し、設備の構造・寸法・形状・動力を調査…
効果:手配確認所要時間を54%削減