ものづくり補助金平成25年度宿泊業、飲食サービス業山形県

ホテル屋上のパーティールーム新設によるウェディング獲得目標の達成

株式会社ホテルリッチ酒田

この事例のポイント

  • 少子化などで近年結婚する人が減少しており、入籍しても結婚式を挙げない人もいる。
  • 最上階に披露宴などに使えるパーティールームを新設し、平成26年10月にランドマークとしてオープンした。
  • 最近は30人から50人の少人数で魅力ある結婚式を挙げたいという要望が増えており、パーティールームはそうした需要に応えて成果をあげている。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ホテルリッチ酒田
所在地山形県 酒田市
業種宿泊業
従業員数83人
資本金7,000万円
設立2006年

事業の背景

少子化などを背景に近年は結婚する人が減少しており、入籍はしても結婚式を挙げない人たちがいる。建築当初の8年前には最上階に展望露天風呂を作る計画で、構造もエレベーターも備えていたが、状況が変わり施設をパーティールームに変更した。魅力ある結婚式場をつくって挙式を増やし、酒田市の人口流出の歯止めの一翼を担いたいと考えた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑少子化などで近年結婚する人が減少しており、入籍しても結婚式を挙げない人もいる。
  • 生産能力最上階はスペースが限られるため調理場を置けず、上階で料理を提供するための仕組みが必要だった。上に調理場を設ければ人件費が増え、そのぶん顧客の負担になる。

やったこと

最上階に披露宴などに使えるパーティールームを新設し、平成26年10月にランドマークとしてオープンした。収容は72人で、結婚式では50人規模の披露宴が可能な部屋と10人収容の部屋がある。料理は既存のメインキッチンでつくり、温かい料理はホットワゴンで保温し、冷たい料理はカートごと大型冷蔵庫で保管してエレベーターで最上階へ上げる。スチームコンベクションオーブンを設置し、最上階のサテライトキッチンではスープやお吸い物を温める程度とし、時間と温度を管理して提供する。

その他ホットワゴン
その他大型冷蔵庫
その他スチームコンベクションオーブン
その他皿を温めておく保温機
その他料理運搬用カート

新しい製品・サービス:最上階のパーティールーム(ランドマーク)

事業の効果

最近は30人から50人の少人数で魅力ある結婚式を挙げたいという要望が増えており、パーティールームはそうした需要に応えて成果をあげている。家族の記念日などにも利用されているほか、他会場で挙式し2次会に使いたいという顧客も増えている。最上階に調理場を置かず料理をメインキッチンから運ぶ仕組みにしたため、料理人を増員せずに運営できている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の結婚式場・宴会事業の延長にあり、婚活事業も行っている点は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    酒田一の景観や日本海・鳥海山・月山が一望できる立地を強みとして挙げ、少人数ウェディング需要に対応する点が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    挙式数減少という課題に対し、最上階をパーティールームに変更しサテライトキッチンで料理を提供する解決策が具体的に述べられている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、挙式数増加という方向性のみがうかがえる。

  • 事業を進める体制3

    既存のメインキッチン料理人の人数で新たに増員せず運営可能とあり、体制の一端は読み取れるが具体性は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    30〜50人の少人数ウェディング需要が増えているという傾向と、景観という選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    パーティールームは既にオープン済みで、今後のPR強化という方向は書かれるが、スケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    少人数ウェディングや景観を活かした差別化が示されるが、分野全体の普及度や高水準の価格設定についての記述は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    酒田市の人口流出歯止めの一翼を担うという地域課題への貢献が書かれているが、波及効果の数値などは示されていない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は書かれておらず、わずかにうかがえるのみ。

  • イノベーションへの貢献2

    温度管理や料理搬送の仕組みはあるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確ではない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    酒田の景観を活かした事業で地域の人口流出抑制に寄与する点は読み取れるが、雇用創出や成長の具体性は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

酒田市で一番美しい景色が見渡せる場所として、日本海や酒田港、鳥海山、月山、最上川を一望できる点を商品価値と捉え、今後はPRに力を入れて認知を広め活用を進める。婚活事業も行っているため、出会いや交流の場、結婚式場として地元での結婚を増やすことに役立てたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。