ものづくり補助金平成25年度製造業山形県

高耐久性風雪害対応組立式角パイプハウスの開発及び製造量産化

株式会社丸石産業

この事例のポイント

  • 農業者を取り巻く環境は、生産物販売価格の低迷や後継者不足による高齢化などで厳しくなっている。
  • 組立式角パイプハウスの量産化のため、新たに設備を導入した。
  • 導入設備により組立部品の量産が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社丸石産業
所在地山形県 上山市
業種金属製品製造業
従業員数26人
資本金1,000万円
設立1984年

事業の背景

当社は昭和56年の創業以来、農業園芸資材、特にパイプハウスの開発、製造、加工、販売、施工を一貫して手がけてきた。農業者をめぐっては生産物販売価格の低迷と後継者不足による高齢化が進み、事業環境は厳しくなっている。一般的には丸パイプハウスが普及しているが、当社は従来の丸パイプより2倍以上の強度をもつ角パイプを使い、共通部品化とユニット化でコストを抑えた組立式角パイプハウスを開発した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算農業者を取り巻く環境は、生産物販売価格の低迷や後継者不足による高齢化などで厳しくなっている。
  • 新製品・新技術異常気象に対応するため、低コストで施工が容易かつ強度に優れた農業用ハウスの開発が必要だった。
  • コスト・採算既存の角パイプハウスは組立製品が大きく大型トラックでなければ配送できず、施工も専門業者が必要だった。

やったこと

組立式角パイプハウスの量産化のため、新たに設備を導入した。導入したのは、金型を製造するための自動プレス機、そのプレス用金型、パイプおよび鋼材をカットするための自動バンドソー機である。標準化・共通部品化したユニット部品をプレス機と金型で量産できる体制を整えた。また、既存製品より小さく配送でき、当社社員でも組立てできる構造とした。

新しい製品・サービス:高耐久性風雪害対応組立式角パイプハウス

事業の効果

導入設備により組立部品の量産が可能になった。部品の共通化・標準化によるコスト削減と、ユニット化組立による流通・施工コストの削減により、トータルコストは従来の角パイプハウスより約2割減った。鉄板プレートの溶接がないため仕上がりがすっきりし、見た目と使いやすさも向上した。低コストで強度のある製品は山形県内と雪の多い秋田、岩手、青森で順調に伸びている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和56年創業以来パイプハウスの開発・製造を一貫して行ってきたと書かれ、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    従来の丸パイプの2倍以上の強度、部品共通化、トータルコストが従来比約2割減と、強みと競争優位が具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決4

    農業者の高齢化や販売価格低迷という課題を挙げ、組立式角パイプで施工コストを削減し、販路拡大と売上増を目指すと書かれている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    トータルコスト約2割減など目標の根拠はあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    量産化のために従業員を確保し人材育成に力を入れる方針が書かれているが、体制の具体的な人数や事務処理体制は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    既存の丸パイプより強度が高く、施工が社員で可能で流通コストが下がる点など、選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    新市場として倉庫や物置などへの展開を挙げ、連棟ハウスの展開も記載されているが、スケジュールや課題解決方法は明確でない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    角パイプ組立式ハウスは、従来の丸パイプが普及している中で強度とコストを高めた差別化製品として書かれている。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    異常気象に対応する風雪害に強い農業用ハウスの開発で、雪の多い地域で伸びていると書かれ、地域経済の活性化への言及もある。

  • 費用対効果4

    自動プレス機などへの投資により、部品コストと施工コストの大幅削減、トータルコスト約2割減が示され費用対効果が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    自動プレス機や自動バンドソー機の導入は書かれているが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    山形県内から秋田・岩手・青森の雪の多い地域へ販売が伸びており、地域の特性を活かした製品として書かれている。

今後の展望

工場用倉庫、大型車の車庫、一般家庭の物置や車庫、高等学校の部活動の練習場などへ提案し、販路拡大と売上増を目指す。農業用では連棟ハウスの展開を図り、量産化に向けて従業員を確保し人材育成にも力を注ぐ。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。