回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
国権酒造株式会社
| 事業者名 | 国権酒造株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 福島県 南会津町 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | バイオ,製造環境 |
| 設立 | 1877年 |
明治10年の創立以来、全商品特定名称酒のみを製造しており、平均精米歩合は55%である。看板商品の大吟醸「国権」は全国新酒鑑評会で多数金賞を受賞している。平成27酒造年度の全国新酒鑑評会では福島県の蔵元から26銘柄が入賞し、うち18銘柄が金賞に選ばれ、金賞受賞数は4年連続日本一となった。平成25年の和食のユネスコ無形文化遺産登録を機に、高品質な日本酒の需要が高まっている。
抱えていた課題
やったこと
不純物や雑菌の混入を防ぎ安全性と生産性を高めるため、ビン詰め工程を見直して自動ビン詰めライン一式を導入した。導入後、1.8L瓶、720ml瓶、300ml瓶、180ml瓶の各種瓶による充填・打栓の試験を実施し、速度、入身の均一化、打栓の締め具合を調査した。種類による変化の有無も測定した。また、福島県ハイテクプラザと共同で新商品の開発も進めた。
| 加工機 | 自動ビン詰めライン一式 |
|---|
新しい製品・サービス:純米吟醸「儚淡」(福島県の酒造好適米「夢の香」を使用した低アルコールの日本酒。福島県ハイテクプラザと共同開発)
充填から打栓までを囲われた自動ラインで行うようになり、異物混入のリスクが軽減された。打栓の締め付けも機械化され、人の経験や力加減に頼らず漏れを抑えられるようになった。その結果、不良品発生本数は70%以上減少し、ビン詰め本数は60%向上した。1時間あたりのビン詰めは平均800本近く生産できるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
全国新酒鑑評会の金賞4年連続日本一など事業実績は読み取れるが、経営戦略上の位置付けや過去取組との一貫性までは書かれていない。
大都市・海外市場への販路拡大と品質・ネームバリューに触れるが、市場動向と自社の強み弱みを関連づけた分析は薄い。
手詰め作業の雑菌混入やボトルネック工程という課題を示し、自動ビン詰め導入で不良品発生本数70%以上減少と記されている。
1時間あたり800本近く生産可能、ビン詰め本数60%向上、不良品70%以上減少と数値目標に近い実績が記載されている。
共同開発や試験実施の記述はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記載は読み取れない。
低アルコール「純米吟醸 儚淡」や夏の生酒など商品特徴は書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。
1.8L〜180mlの瓶による充填・打栓試験を実施したとあり検証の流れは見えるが、スケジュールや今後の課題解決方法は明確でない。
公開されている事例からは読み取れません。
低アルコール日本酒や夏の生酒など新商品の取組はあるが、同分野での高価格化の水準は具体的に示されていない。
和食の世界文化遺産登録や海外需要の高まりに触れるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。
不良品減少率や生産本数向上など効果は数値で示されるが、補助金投入額との費用対効果は記載がない。
公開されている事例からは読み取れません。
日本酒の海外需要拡大に触れるが、日本経済の構造転換に資する分野進出とまでは読み取れない。
福島県の酒造好適米「夢の香」や奥会津の水を使う地域資源活用が書かれ、地域特性の活用はうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
新商品の開発により売上を強化し、夏の生酒の商品化も進める予定である。2020年の東京オリンピックに向けて首都圏や海外での商談会やイベントにも積極的に参加し、将来的には輸出も視野に入れている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
カップ投入機を導入し、手作業で行っていた具材の充填から空になったカップの回収までの一連の工程を自動化した。
効果:作業員数 5名→2名