回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
あぶくま食品株式会社
| 事業者名 | あぶくま食品株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 福島県 福島県伊達市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 従業員数 | 41人 |
| 資本金 | 4,800万円 |
| 設立 | 1972年 |
昭和47年の創業以来、胡瓜・茄子の漬物と福島県産の果物を原料とした製品の製造販売を行っている。代表製品「旨さの極みきゅうり」は平成27年度優良ふるさと食品中央コンクール国産農林産品利用部門で農林水産省食料産業局長賞を受賞した。最近は輸出部門にも力を入れ、欧米・アジアで順調に売り上げを伸ばしている。一方、日本の人口減少により国内市場は縮小する傾向にあると考えられている。
抱えていた課題
やったこと
既存の製造環境を整備し、若桃甘露煮の原料である摘果桃の「皮むき」工程を自動化する設備を導入した。浸漬工程のボイル機は、もともと野菜の異物除去装置を摘果桃仕様に変更したもので、原料が浮かないようにするコンベアーと、浸漬時間を速度で調整する機能を備える。除去工程には連続式異物除去洗浄機を導入し、綺麗にむけた皮を廃棄用容器へ自動投入して原料への再付着を防ぐ。浸漬工程と除去工程を自動かつ連続的に処理できる設備として、試作・検証を行った。
| 加工機 | 浸漬工程用ボイル機(原料が浮かないコンベア、浸漬時間を速度で調整する機能付き) |
|---|---|
| 加工機 | 連続式異物除去洗浄機 |
新しい製品・サービス:若桃甘露煮(摘果桃)
作業時間を大幅に削減でき、仕上がりは予想以上で、今までより品質の良い原料に仕上がることも判明した。製造コストは人的コストを含め大幅に圧縮できることを確認した。この結果、国際的に通用する価格での販売に向けた製造環境が整ったと判断している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和47年創業以来の漬物・果物加工の事業と、海外市場進出という方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
海外での売価が国内の2〜3倍になる課題と、欧米・アジアで売り上げを伸ばしている状況は読み取れるが、競争優位の根拠は書かれていない。
海外売価を抑えるため製造コストの圧縮が必要と課題を明示し、皮むきの自動化で人件費を圧縮する具体的な解決策が示されている。
作業時間の大幅削減や人的コストの大幅な圧縮とあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
若桃甘露煮が海外の展示会でバイヤーの関心を集めた事実はあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
欧米・アジアで現地代理店とタイアップし、企業訪問や展示会参加を行う予定と示されているが、スケジュールは具体的でない。
公開されている事例からは読み取れません。
摘果桃は新規原料で専用機械が存在しないと書かれ、新規性はうかがえるが、高付加価値化の水準は数値で示されていない。
地方経済への影響や人口減少への対応に触れるが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は書かれていない。
人件費の大幅圧縮と品質向上が示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
設備の自動化は示されるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献についての記述は乏しい。
国内市場縮小を見据えて海外市場へ進出する方向性はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は薄い。
福島県産の果物を原料とする地域性はうかがえるが、地域経済や雇用への波及は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
欧米・アジアでの販路開拓を現地代理店とタイアップして強力に進め、個別企業訪問や同行販売を行うほか、現地展示会に積極的に参加する予定。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。