回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社エムテック
成果段取り時間 15分→5分
| 事業者名 | 株式会社エムテック |
|---|---|
| 所在地 | 福島県 白河市 |
| 業種 | 鉄鋼業 |
| 技術分野 | 接合・実装 |
| 設立 | 1965年 |
昭和40年創業の当社は、鉄骨工事業として半世紀の歴史をもち、国土交通大臣認定工場として大手ゼネコンの大型物件にも対応してきた。東京オリンピックを見越した建設需要が伸び、首都圏直下型地震に備えた建築物の改修・耐震補強も急がれている。こうした市場環境を追い風に受注チャンスが広がりつつあった。東京オリンピック関連の建設需要は数千億円ともいわれる。
抱えていた課題
やったこと
最新鋭の溶接ロボットシステム(大型溶接ロボットシステム)を導入し、自動化と高品質化に取り組んだ。平成27年5月に試運転を行い、テスト材として角形鋼管(400×19)のダイアフラム加工を施した。比較のため従来の方法でも同じ溶接作業を行い、作業時間、発生したスパッタの量、エネルギー消費量、仕上がり面の状態を記録した。超音波探傷器で内部検査も行い、傷エコーは検出されなかった。コーナー半径・コーナーギャップの自動計測により、さまざまなワーク・工法にも適用できるようにした。
| ロボット | 最新鋭の溶接ロボットシステム(大型溶接ロボットシステム) |
|---|
角形鋼管のダイアフラム加工では、1本あたりの所要時間が従来246分からロボットで93分になった。段取り時間や仕上げ作業も大幅に短縮され、スパッタの量は1/5に減った。夜間も運転することで1日の処理量は2~3倍増を見込める。人力での反転作業が不要になり、溶接品質も格段に良くなると期待される。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
鉄骨工事業として半世紀の歩みと、自動化・省力化を推進する方針が書かれているが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。
オリンピック関連需要や首都圏直下型地震への耐震ニーズを追い風に受注拡大、大手ゼネコンとの信頼関係、H グレード認定など自社の強みが具体的に書かれている。
大型溶接ロボットの導入で課題とされた生産性を解決し、処理量2~3倍増を見込むと書かれており、高付加価値化に向けた方向性が読み取れる。
1本あたり所要時間が従来246分からロボットで93分、段取りは15分から5分、スパッタ除去は25分から5分、処理量2~3倍増と数字で目標が示されている。
試運転やテスト材加工、現場スタッフへの周知、全社を挙げた営業体制などが書かれているが、人材や事務処理能力の具体的な確保策は薄い。
大手ゼネコンのニーズや大型物件への対応は書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は限定的である。
試運転、テスト材加工、サンプル評価、今後の営業活動計画が時系列で示されているが、中長期の課題検証は詳しく書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
鉄骨加工の自動化は一般的な分野だが、溶接品質の向上やスパッタ減少などで同分野内の高付加価値化を図る記述がある。
首都圏直下型地震への耐震補強需要や公共・教育施設への供給など社会的な意義は書かれているが、波及効果や雇用創出の数値は示されていない。
段取り、仕上げ、反転作業の時間削減や処理量2~3倍増など効果は具体的だが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
最新鋭の溶接ロボットシステムや原点自動調節、超音波探傷器による内部検査など先端技術の活用が具体的に書かれている。
建設需要の拡大は書かれているが、市場成長分野への進出や日本経済の構造転換に資する記述は明確ではない。
福島県白河市の地元企業として地元の安定需要を掘り起こすと書かれているが、地域経済の牽引に関する定量的な記述はない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
全社を挙げて大手ゼネコンへ提案・営業を進め、より多くの受注獲得を目指す。地域密着型のゼネコンや設計会社との連携も深め、地元でも安定した需要を掘り起こす。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
小型容器の増産に対応するため、ワークの小型化に対応した簡易円周溶接装置を導入した。
電子部品の実装作業に長年取り組んできた経験と、現場のニーズへの理解、社内技術者による在庫管理システムの設計力を活かし、中小の電子部品を扱う…