ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

金属切断加工の高精度化と自動生産システムの構築

太田メタル株式会社

この事例のポイント

  • 現行の切断機は材料の供給や製品投入箱の交換時に設備を停止させる必要があり、連続運転が難しかった。
  • 新たな切断機を導入し、切断機に材料を供給する機構を強化した。
  • 補助事業で導入した切断機により、材料供給や製品投入箱の交換時の設備停止時間が短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名太田メタル株式会社
所在地大阪府 東大阪市
業種鉄鋼業
技術分野精密加工,精密加工
従業員数4人
資本金500万円
設立2014年

事業の背景

会社は平成26年8月に設立され、当初は線材の直径を細くして長さを伸ばす伸線加工を主な業務としていた。受注から出荷までのリードタイムが短く顧客の要望に素早く応えられる切断加工に魅力を感じ、途中から方向転換した。主力製品は建設機械向け部材と建築用部材で、主な取引先は金属部品加工メーカーである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力現行の切断機は材料の供給や製品投入箱の交換時に設備を停止させる必要があり、連続運転が難しかった。
  • 生産能力原材料が約6mと極めて長く、切断機にセットするのに時間がかかっていた。

やったこと

新たな切断機を導入し、切断機に材料を供給する機構を強化した。セットするスペースも大きくして材料の補充回数を従来より減らした。製品投入箱も取り扱いやすくするなど独自の工夫を加えた。これにより加工精度や処理スピードが上がり、顧客への対応力を充実させることができた。

事業の効果

補助事業で導入した切断機により、材料供給や製品投入箱の交換時の設備停止時間が短縮された。連続運転がしやすくなり、生産量のアップと納期の短縮につながった。加工精度や処理スピードも上がり、加工品質の向上と顧客対応力の充実を実現した。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性顧客の近くに工場を構え即時対応し、切断面の精度が高く納入先の2次加工の手間を省くなど、外部環境と自社の強みが結びついている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け建設機械・建築用部材メーカーへ納入し、切断面の精度や即時対応で選ばれる理由が具体的に整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、生産量アップや納期短縮の定性的な効果にとどまる。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    平成26年設立後、伸線加工から切断加工へ方向転換し、今後は切削加工を拡大する計画と、事業の流れが一貫して示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    顧客の近くに工場を構え即時対応し、切断面の精度が高く納入先の2次加工の手間を省くなど、外部環境と自社の強みが結びついている。

  • 課題の認識と解決3

    切断機の材料供給や投入箱交換による設備停止、長尺材のセット時間という課題を認識し、新設備で解決する計画になっている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、生産量アップや納期短縮の定性的な効果にとどまる。

  • 事業を進める体制2

    社長の経営姿勢は述べられているが、従業員4名の体制や補助事業を遂行する人材・事務体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    建設機械・建築用部材メーカーへ納入し、切断面の精度や即時対応で選ばれる理由が具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    新切断機の導入、CNC旋盤の増設、次拠点の確保構想など、段階的な事業拡大の方法が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    切断加工は一般的な業務であり、高付加価値化や高価格化を図る根拠は弱く、精度の高さに触れる程度にとどまる。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    建設機械・建築用部材など国内の産業基盤を支える役割はあるが、波及効果や雇用創出の記述は乏しい。

  • 費用対効果2

    設備停止時間の短縮や生産量アップに触れるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    東大阪の地域の取引先に近い工場で即時対応する事業で、地域の金属加工業との結びつきが読み取れる。

今後の展望

今後は切断加工を業務の柱に据えつつ、CNC旋盤の保有台数を増やして切削加工の仕事を積極的に請け負う計画である。平成29年10月に移転した現工場に続き、次の拠点を確保することも視野に入れている。

事業者の声

後ろを振り返って守りに入ったら終わりになる。商売をさせてもらっている限りは前に進まないといけない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。