ものづくり補助金平成25年度製造業茨城県

先端医療機器向け 世界最小径マイクロモーター用 高精度位置決め部品の試作開発

瑞井精工株式会社

成果世界最小クラス、直径0.3ミリメートルの高精度位置決めピンを試作

この事例のポイント

  • 医療分野には今まで接点がなく、医療機器向けの新たな製品を作りたいと考えていた。
  • 医療分野への参入を目指し、マイクロモーター用の世界最小クラスとなる直径0.3ミリメートル、長さ0.6ミリメートルの高精度位置決めピンの試作に取り組んだ。
  • 世界最小クラス、直径0.3ミリメートルの高精度位置決めピンを試作。医療用の極小ピンを試作し、耐食性と強度を両立する材料と表面皮膜による二重の耐食性を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名瑞井精工株式会社
所在地茨城県 常陸太田市
業種電気機械器具製造業
技術分野バイオ,機械制御,精密加工
従業員数32人
資本金1,200万円

事業の背景

同社はフルオーダーメイドの精密コロや精密シャフトなどを製作し、自動車、FA、工作機械、アミューズメント、半導体など様々な分野に製品を供給している。切削機や研磨機など100台以上を社内に揃え、一貫加工を行うことが特徴である。小さな部品は量産して初めて利益が出るため、これまで医療分野との接点はなかった。一方、医療機器はモデルチェンジが多く行われる時代に入っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術医療分野には今まで接点がなく、医療機器向けの新たな製品を作りたいと考えていた。
  • 品質・精度医療用の位置決めピンは誤差1ミクロン以内の高い精度が求められるが、医療用に必要な耐食性の高い金属は硬度が低いという難点があった。
  • 生産能力特殊材に表面皮膜処理を施すと小さな部品の切削・研磨が難しく、基準となる外径の精度を出し切れない問題があった。

やったこと

医療分野への参入を目指し、マイクロモーター用の世界最小クラスとなる直径0.3ミリメートル、長さ0.6ミリメートルの高精度位置決めピンの試作に取り組んだ。材料メーカーとタイアップして耐食性に優れ強度のある材料を開発し、表面に皮膜を作って耐食性を高める工程にも新たに取り組んだ。小さな部品の外径を精密に出せる特殊研磨機を導入し、通常2〜3工程必要な複合的な研磨を減らすことを目指した。さらに機械メーカーと共同で自社用にカスタマイズしたオリジナルの機械を導入し、高強度材の高精度研磨と超仕上げによる磨きまでを1工程で行えるようにした。

  • 検査測定高精度研磨機外径を精密に出せる特殊研磨機
  • 加工機カスタマイズした研磨・超仕上げ機械

新しい製品・サービス:マイクロモーター用の直径0.3ミリメートル、長さ0.6ミリメートルの世界最小クラスの高精度位置決めピン

事業の効果

  • 世界最小クラス、直径0.3ミリメートルの高精度位置決めピンを試作
  • 長さ0.6ミリメートルの高精度位置決めピン
  • 研磨工程数 2工程→1工程

医療用の極小ピンを試作し、耐食性と強度を両立する材料と表面皮膜による二重の耐食性を実現した。特殊研磨機とオリジナル機械の導入により、精密な基準を維持しながら高強度材の研磨と超仕上げを1工程で行えるようになった。医療分野に参入する中で情報が集まる仕組みができ、今後の事業拡大の利点にもつながると見込んでいる。製品は実用化まで試験や許可が必要で時間を要するが、小型化が進む最先端医療機器での成長が見込まれる。

今後の展望

医療用の極小ピンは様々な実験・検査・許可を経て市場に入るため時間を要する。ただし、さらにコンパクト化される最先端医療機器では、極小ピンを使ったマイクロモーターの確実な成長が見込まれる。幅広い業種への参入で得た情報量やノウハウを今後の強みとしていく。

事業者の声

例えば、ある業種で問題になっていることが、違う業種では、いとも簡単に行われていることもある。いろいろな業種に参入しているからこそできる、さらに製品がパワーアップするような提案をしていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。