ものづくり補助金平成26年度製造業神奈川県

精密金型・精密プレス加工の可能性を広げるための新用途開発

株式会社キョーワハーツ

この事例のポイント

  • 外注していた加工を社内でできず、外注費がかかっていた。
  • 3DCADソフトを導入し、より複雑な金型を設計できるようにした。
  • マシニングセンタの導入により外注していた加工を内製化でき、年間で数百万円のコストダウンにつながった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社キョーワハーツ
所在地神奈川県 横浜市
業種電気機械器具製造業
技術分野精密加工
設立1951年

事業の背景

昭和26年に東京都目黒区で創業し、電話機部品やトランジスタラジオ部品のプレス加工を手がけてきた。平成8年に本社工場を横浜市港北区へ移転した。現在は携帯電話やPC、コネクター部品などの板バネ加工を中心に、薄く小さく細い精密金属プレス加工を得意としている。平成29年4月には医療機器製造業登録を済ませ、医療機器の製造にも取り組んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算外注していた加工を社内でできず、外注費がかかっていた。
  • 人手・技能金型の手直しが多く、設計や加工に手間がかかっていた。

やったこと

3DCADソフトを導入し、より複雑な金型を設計できるようにした。これにより金型の手直しの回数を減らすことができ、特殊な部品の設計も可能になった。マシニングセンタを導入し、従来は外注していた加工を内製化した。従来はできなかった加工技術も得られた。銅板から「折り鶴」を試作し、手加工を加えなくても順送プレスの加工だけで商品が完成するよう、板厚や曲げの条件を試行錯誤している。鶴の首部分の曲がりを直すため、板厚を調整する作業を繰り返している。

ソフト3DCADソフト
加工機マシニングセンタ

新しい製品・サービス:銅板製の「折り鶴」(工業製品以外の商品)

事業の効果

マシニングセンタの導入により外注していた加工を内製化でき、年間で数百万円のコストダウンにつながった。3DCADの導入によって金型の手直し回数が減り、特殊な部品の設計もできるようになった。外注に頼っていた加工技術を社内で得られたことも成果である。工業製品以外の商品として折り鶴の開発にも取り組み、加工技術の高度化を進めている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成29年の医療機器製造業登録など事業の広がりは読めるが、経営戦略上の位置づけは事例に明確に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    板バネや精密順送金型という強みはうかがえるが、市場動向や競争優位性の分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    外注加工の内製化で年間数百万円のコストダウンを実現し、課題認識と解決の方向が具体的に読み取れる。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    年間数百万円のコストダウンは示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    3DCADやマシニングセンタの導入は読めるが、人材や事務処理体制についての記載はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    鶴の折り紙など新用途の試作は読めるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    手加工を減らすため板厚を試行錯誤している現状は読めるが、スケジュールや検証方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    金属製の折り鶴という工業製品以外の用途開発に取り組んでいるが、分野の普及度に関する記述は薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    内製化による数百万円のコストダウンは読めるが、補助金額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    3DCADの活用は読めるが、地域やサプライチェーンへの貢献は事例にうかがえない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    横浜市港北区の本社工場など地域は読めるが、地域の特性を活かした成長牽引の記述はわずかである。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。