ものづくり補助金平成25年度製造業茨城県

配管部品仮止め用自動スポット溶接技術と銅ろう供給技術の開発

株式会社朝日精機製作所

成果不良率 3%→0.1%

この事例のポイント

  • 直角配管接合部品のろう付け前の仮止め溶接は熟練作業者に頼っており、生産量を増やすことが難しかった。
  • 燃料供給装置の一種であるインジェクション周りの配管・直角接合配管部品の製造装置を開発した。
  • 不良率 3%→0.1%。ロボットと専用装置の導入により、人手をかけずに工程内の不良率を3%から目標値の0.1%以下に抑えることができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社朝日精機製作所
所在地茨城県 日立市
業種輸送用機械器具製造業
技術分野機械制御,製造環境,接合・実装
従業員数25人
資本金1,000万円

事業の背景

株式会社朝日精機製作所は、日立製作所日立事業所の重電機の金型製造からスタートし、自動車用配管部品の串、切削品、プレス品、銅ろう付けなどを行っている。切削、プレス、溶接を単独で請け負う工場が多い中、同社は全てに対応できるため、製品の移動コストを削減でき、各作業にリアルタイムで対応できるという長所がある。かつてはベテラン職人が製造を受け持っていたが、現在は全員が全工程を担当できる多能工を目指し、月に一度技能講習を行っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力直角配管接合部品のろう付け前の仮止め溶接は熟練作業者に頼っており、生産量を増やすことが難しかった。
  • 品質・精度2つの部品を45度で精確に組み合わせる必要があり、手作業では精度を安定させることが難しかった。
  • 品質・精度工程内の不良率が3%あり、手作業品と比べて仕上がりにばらつきがあった。

やったこと

燃料供給装置の一種であるインジェクション周りの配管・直角接合配管部品の製造装置を開発した。3DCADを使い、限られた時間の中で設計を行った。部品の供給からスポット溶接、銅ろうの供給、専用トレーの移送までを組み合わせた。2つの部品を45度で精確に組み合わせる工程には、ハンドリングロボットを使うことで高精度な作業を実現した。銅ろうは銅のリングを手で供給していたものを、ディスペンサーで供給するように改良した。部品を45度に置ける専用トレーを開発し、12個セットできたら別のハンドリングロボットでベルトコンベアに移送して、そのまま銅ろう付け炉に入れられるようにした。

新しい製品・サービス:直角配管接合部品のろう付け前仮止め溶接を行う自動スポット溶接装置と銅ろう供給技術

事業の効果

  • 不良率 3%→0.1%

ロボットと専用装置の導入により、人手をかけずに工程内の不良率を3%から目標値の0.1%以下に抑えることができた。手作業品と比べても仕上がりに遜色がない。これまでこの作業に従事していた作業員を新しい業務に活用できるようになった。生産量が増え、不良率も下がったことで、今後は製品のバリエーションを増やす計画である。

今後の展望

当面は既存顧客への対応から始め、3年後からは新規受注を積極的に行う予定である。人手不足が深刻になると考えており、量産・非量産を問わず、ロボットができる作業は随時機械に移行する方針である。今後はオリジナル製品を開発して下請けを脱し、自動車部品以外の製品にも挑戦したい考えである。小規模な工場でもロボットを導入できるよう技術の提供も検討している。

事業者の声

「人間性なくして技術力なし」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。