ものづくり補助金平成25年度製造業茨城県

量産連続型放電プラズマ焼結装置の開発

株式会社第一機電

成果前年のバッチ式装置より1サイクル60%削減

この事例のポイント

  • 従来のSPS装置は加圧焼結やホットプレスに比べて量産に向かず、普及が進んでいなかった。
  • 平成24年度の補助事業で、一つずつ焼結体を生産するバッチ式プラズマ焼結装置を完成させ、その改良を重ねた。
  • 前年のバッチ式装置より1サイクル60%削減。パルス通電加熱に高周波を加えたことで、短時間での昇温と均一な焼結が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社第一機電
所在地茨城県 北淡城市
業種生産用機械器具製造業
技術分野機械制御,材料製造プロセス,複合・新機能材料
従業員数45人
資本金9,700万円

事業の背景

メインの製品は結晶育成装置の製造・販売で、太陽電池用多結晶シリコン、スマホ用LT、LED用サファイア単結晶などの製造に使われている。社会の変化が速い中で、結晶関連以外にもう一つのコア技術である高周波誘導加熱電源を熱源としたアプリケーションに力を入れることにし、ハイブリッド加熱式焼結装置の開発プロジェクトを立ち上げた。東日本大震災以降、再生可能エネルギーとして今後急成長が見込まれる熱電発電では、焼結の大幅なコストダウンが課題で、量産も期待されていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来のSPS装置は加圧焼結やホットプレスに比べて量産に向かず、普及が進んでいなかった。
  • コスト・採算熱電発電向けの焼結ではSPS装置による焼結の大幅なコストダウンが求められていた。
  • 生産能力他メーカーの装置では、真空引き・焼結後の冷却・カートリッジ投入までの段取りに多くの時間がかかり、サイクルタイムが長かった。

やったこと

平成24年度の補助事業で、一つずつ焼結体を生産するバッチ式プラズマ焼結装置を完成させ、その改良を重ねた。平成25年度の本事業では、量産向けの連続式プラズマ焼結装置を開発し、連続焼結を実現した。真空引き、焼結後の冷却、カートリッジ投入までの段取りを工程の中で並行して作業できる構造とした。放電プラズマ加熱に高周波誘導加熱を併用し、処理能力が大きく小型で安価な省エネ型装置の試作を行った。量産機にはチャンバー、制御盤、高周波電源、サーボプレス5トン、放射温度計、ロータリーポンプを組み込んだ。

  • 加工機連続式プラズマ焼結装置量産機サーボプレス5トン
  • 検査測定放射温度計
  • その他高周波電源ロータリーポンプ

新しい製品・サービス:連続式プラズマ焼結装置(量産機)と、高周波誘導加熱を併用した省エネ型放電プラズマ焼結装置の試作

事業の効果

  • 前年のバッチ式装置より1サイクル60%削減
  • 100サイクルにおいては94%削減

パルス通電加熱に高周波を加えたことで、短時間での昇温と均一な焼結が可能になった。昇温が速く省エネにもつながる。サーボプレス制御によりプレス位置が正確になり、密度の制御も容易になった。その結果、硬度と品質が向上し、コストが低下した。

今後の展望

焼結法にはホットプレスという技法があり、SPSは生産性が悪いため採用されない場合も多いが、量産機の良さを理解して切り替えてもらえるよう展開を考えている。課題は大口径の焼結体の実現で、現在は直径50ミリメートル程度だが、プレスの推力が大きくなると装置も大型化するため、今後の研究で大口径化を図りユーザー層を広げたい。透明の色が出る宝光の焼結体は、液晶デバイスのバックライトや自動車のヘッドライトなど次世代LEDとして有望視され、世界市場で需要が高まることが期待される。

事業者の声

新素材を採用した高効率変換デバイスや低電力素材を積極的に採用し、エネルギーマネージメントにかなった製品を提供していくことで、加熱装置メーカーでありながら、省エネルギーや未来環境に貢献

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。