ものづくり補助金平成25年度製造業茨城県

低温殺菌システムの活用による、常温で長期保存のきく、“ TSUKUBANI(つくば煮)”の商品開発

小松屋食品株式会社

成果常温の日持ちは1週間未満だったが、常温60日の賞味期限を達成した

この事例のポイント

  • 和惣菜系の煮物は常温では1週間未満しか日持ちせず、海外へのお土産や輸出に適していない。
  • 充填・包装工程の衛生対策として、NASA企画10000・ISOクラス7のクリーンブースを導入し、入室時にエアシャワーで菌やホコリを落とし、室内の空気をフィルターで常に浄化して落下…
  • 常温の日持ちは1週間未満だったが、常温60日の賞味期限を達成した。常温で60日の品質保持条件を満たす低温殺菌システムを確立し、茨城県工業技術センターでの検証で常温60日の賞味期限を達成…

事業者のプロフィール

事業者名小松屋食品株式会社
所在地茨城県 土浦市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数20人
資本金5,000万円
設立1916年

事業の背景

大正5年の創業以来、100年にわたり霞ヶ浦湖畔の土浦市で佃煮などの製造販売を続けており、農林水産大臣賞をはじめ様々な表彰を受けてきた。日本の食卓は欧米化の影響で様変わりし、伝統的な和食文化は衰退してきた。冷蔵庫のない時代の保存技術である佃煮は、塩分や糖分が高いと最近は敬遠されつつあり、時代に合わせた商品への生まれ変わりが課題となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術和惣菜系の煮物は常温では1週間未満しか日持ちせず、海外へのお土産や輸出に適していない。
  • 販路・情報発信常温で少なくとも60日の品質保持条件を満たす保存方法が必要だった。
  • 販路・情報発信食の欧米化で伝統的な和食文化が衰退し、高い塩分や糖分を理由に佃煮が敬遠される傾向にある。

やったこと

充填・包装工程の衛生対策として、NASA企画10000・ISOクラス7のクリーンブースを導入し、入室時にエアシャワーで菌やホコリを落とし、室内の空気をフィルターで常に浄化して落下菌を除去した。酸素の侵入による食味劣化や微生物の増殖を防ぐため、液充填高性能真空包装機と容器を密閉するカップシーラーを設置し、空気を通さない多層のバリア素材の容器を選定した。低温殺菌工程では、加熱温度(80〜90℃を基準)と殺菌時間(60分を基準)を何度も調整し、最適な品質保持条件を加圧加熱殺菌機で確立した。食味や色、酸化などの変化や温度による変化も検証し、おいしさを追求した。試作品は茨城県工業技術センターで常温60日の品質保持条件を検証し、常温60日の賞味期限を達成した。

  • その他クリーンブースNASA企画10000・ISOクラス7
  • 加工機液充填高性能真空包装機カップシーラー加圧加熱殺菌機

新しい製品・サービス:TSUKUBAN(つくば煮):常温で60日以上の品質保持が可能な和惣菜系の煮物

事業の効果

  • 常温の日持ちは1週間未満だったが、常温60日の賞味期限を達成した

常温で60日の品質保持条件を満たす低温殺菌システムを確立し、茨城県工業技術センターでの検証で常温60日の賞味期限を達成した。これにより、海外へのお土産や輸出に対応できる和惣菜系煮物のロングライフ化に成功した。数字で示せない効果として、低温殺菌による食感は独特でふっくらとやわらかく、好評を得ているという。

今後の展望

平成27年11月現在、低温殺菌システムを活用した「福来(ふっくら)うなぎ」の販売を開始している。「久の佃煮こごり」も数種類のシリーズ化の完成を待って販売を予定している。また、フランスの低温調理法コンフィを取り入れ、フランス・リヨン市のシェフの協力により「わかさぎのコンフィ」の試作が進んでいる。

事業者の声

創業100年を期に、茨城県を代表するわかさぎで、世界に通用する新しい和食シリーズを作り上げたいと考えています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。