回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社筑波ハム
| 事業者名 | 有限会社筑波ハム |
|---|---|
| 所在地 | 茨城県 つくば市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 従業員数 | 35人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1981年 |
同社は1981年の創業以来、飼料や飼育環境に工夫を重ね、豚肉本来のおいしさを生かしたハムやベーコンを作ってきた。遺伝子測定技術で選んだ良質の豚から生み出したオリジナルの「つくば豚」は、甘みのある脂肪と均一なうま味が特徴である。ハムやベーコンなどの加工品は夏冬のギフト期に需要が多くなる。同社は加工品に加え、生肉を扱う直売所やレストランを併設している。
抱えていた課題
やったこと
電場過冷却庫を導入し、「電場過冷却庫と既設冷凍庫併用急速冷却システム」の構築に取り組んだ。電場を発生させた庫内で商品を氷点下の過冷却状態に保ち、氷結晶化と細胞破壊を抑える。約3時間後にマイナス30℃の冷凍庫に移し、商品の内側と外側を同時に短時間で冷凍する。既設の冷凍庫を使えるため、液体窒素を用いる方法よりコストを抑えられた。人気のアイスバインは骨付きのすね肉を凍結しても割れや骨からのはがれが起きない冷凍を目指した。
| 加工機 | 電場過冷却庫 |
|---|
新しい製品・サービス:温めるだけですぐに食べられる高級惣菜
電場過冷却冷蔵庫の導入により、つくば豚を使った商品の供給量を平準化できた。ハムやベーコンなどの製造を安定させ、従業員の労力を均等に配分できる体制を整えた。急速冷凍によって解凍時のドリップがなく、食品の鮮度と風味を保てるようになった。アイスバインなど冷凍商品の品質を保ち、常時販売できる商品や惣菜の開発に本格的に取り組めるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の豚肉品質へのこだわりと『つくば豚』開発の経緯が書かれ、一貫性はうかがえるが経営戦略上の位置付けは明示されていない。
夏冬のギフト需要や豚の出産数の季節変動に触れ、直売所・レストランを併設する強みは書かれているが、競争優位の定量的根拠は乏しい。
豚の供給量の季節変動と販売機会の逸失という課題が明示され、電場過冷却庫による供給量平準化と惣菜開発で解決を図る構成になっている。
供給量の平準化は示されるが、付加価値額や賃上げの数値目標は記載されておらず、わずかにうかがえる程度。
従業員35人や体制整備の記述はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な記述は薄い。
アイスバインなど人気商品の品質維持という価値と、常時販売できる商品へのニーズ、消費者への食べ比べ宣伝の方針が読み取れる。
今後は生肉や惣菜にも冷凍技術を広げる方針と、消費者の冷凍肉イメージ改善が課題として示されているが、スケジュールは不明確。
公開されている事例からは読み取れません。
冷凍食肉の品質を保つ急速冷凍方式は今まで難しかったとあり、同分野で高水準の差別化がうかがえるが、普及度の数値根拠はない。
畜産の盛んな茨城で製品のダブつきや品薄を緩和する必要性に触れるが、地域経済波及や雇用創出の具体的数値はない。
既設冷凍庫を使えてコストを抑えられる点は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数字は示されていない。
電場過冷却という技術の活用は書かれるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は明示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
つくば市の地元豚と地元野菜を活用し、茨城の畜産振興を視野に入れる記述があり、地域特性の活用はうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は、アイスバインのみならず生肉や惣菜にも急速冷凍技術を広げ、より豊かな食品を提供していきたいとしている。消費者の冷凍肉のイメージを変えるため、食べ比べなどの宣伝活動に力を入れる考えである。
ギフト商品が落ち込む今の経済状況において、常時販売できる商品に力を入れていきたい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%
小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入し…
効果:曲げ加工担当者数 3人→2人