ものづくり補助金平成25年度製造業栃木県

競争自動車エンジンパーツ製造技術を背景とした航空機産業への進展と技術の高度化

株式会社NEテック

成果要求精度 5/1,000㎜→2/1,000㎜

この事例のポイント

  • 従来は荒削加工を汎用加工機で、精密加工を5軸マシニングセンタで行っており、要求精度は5/1,000㎜で受注から出荷まで約2週間を要していた。
  • 競争自動車のエンジンパーツ製造で培った技術を航空機産業へも転用するため、本事業で横形5軸マシニングセンタを導入した。
  • 要求精度 5/1,000㎜→2/1,000㎜。荒削加工と精密加工が1台に統合され、段取工数が大きく減り、段取り時間は約80%、加工時間は約20%低減した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社NEテック
所在地栃木県 鹿沼市
業種輸送用機械器具製造業
従業員数14人
資本金1,000万円
設立2001年

事業の背景

当社は2001年創業の比較的新しい会社で、競争自動車のエンジンパーツを手がけてきた。近年は航空機部品の加工にも取り組むようになり、今後ますます航空機部品のニーズが増えることが予想されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来は荒削加工を汎用加工機で、精密加工を5軸マシニングセンタで行っており、要求精度は5/1,000㎜で受注から出荷まで約2週間を要していた。
  • 人手・技能荒削加工にも熟練したオペレーターを配置し、精密加工と兼任していたため効率が悪く、仕掛品の増大、納期の長期化、コストダウンの限界などの問題が山積していた。

やったこと

競争自動車のエンジンパーツ製造で培った技術を航空機産業へも転用するため、本事業で横形5軸マシニングセンタを導入した。この機械は荒削加工と精密加工を一本化でき、加工機1台で済むようになった。工具の脱着や加工途中の精度確認など段取工数が格段に減った。チタンやインコネル等の超難削材の加工技術も蓄積できた。

加工機横形5軸マシニングセンタ

事業の効果

  • 要求精度 5/1,000㎜→2/1,000㎜
  • 受注から出荷までの期間 2週間→1週間
  • 段取り時間で約80%低減
  • 加工時間で約20%低減

荒削加工と精密加工が1台に統合され、段取工数が大きく減り、段取り時間は約80%、加工時間は約20%低減した。加工精度が向上・安定し、難形状製品の完品化が実現して要求精度2/1,000㎜をクリアした。受注から出荷までの期間は約2週間から約1週間に短縮した。また若手作業者への OJT など習熟度向上と技術継承が可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    競争自動車エンジンパーツ製造から航空機産業へ展開したと書かれており、事業の延長線上の取組として読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    航空機部品ニーズの増加を見込み、精密加工技術を転用する方針が書かれているが、競合との比較や市場データは示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    段取工数や加工時間の具体的な課題が示され、横形5軸導入で段取り時間約80%、加工時間約20%低減、受注から出荷まで2週間を1週間に短縮と効果が数字で書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    要求精度2/1,000mmの達成と受注から出荷まで約2週間から1週間への短縮が数字で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    熟練者の若手へのOJTや技術継承が可能になったと書かれているが、人材体制や事務処理能力の詳細は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    航空機部品の超精密加工と短納期という強みは示されているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は具体的でない。

  • 事業化までの道筋3

    次世代航空機エンジンや次世代ロケット部品の受注に向けて事業領域を拡大する方針は書かれているが、スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    チタン、インコネル等の超難削材加工で要求精度2/1,000mmに迫る唯一無二の加工技術と述べられ、高水準の高付加価値化が読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    航空機産業の技術革新や次世代機の軽量化・低燃費化への貢献がうかがえるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。

  • 費用対効果2

    段取り時間や受注期間の短縮は示されているが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数字はない。

  • イノベーションへの貢献2

    最先端技術との関わりを深めたいとの記述はあるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    航空機産業など成長分野への進出が書かれており日本経済の構造転換への関与がうかがえるが、政策的な位置付けの記述は少ない。

  • 地域経済への波及2

    栃木県鹿沼市の本社所在地は示されているが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

次世代航空機のエンジンや次世代ロケットの開発部品の加工業務を受注できるよう、事業領域の拡大に努めていく。様々な産業界とタイアップしながら最先端技術との関わりを深めていきたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。