ものづくり補助金平成25年度製造業群馬県

セミドライコンニャクジャーキーの試作開発

株式会社北毛久呂保

成果賞味期限が1年となる見込み(推測)。

この事例のポイント

  • 近年の食生活の多様化や嗜好の変化により、コンニャクの需要が減少傾向にあり、このままでは安定的な収益向上が望みにくい。
  • セミドライ・コンニャクジャーキーの生地を検討した。
  • 賞味期限が1年となる見込み(推測)。従来のコンニャクジャーキーの固い食感が改良され、セミドライ・コンニャクジャーキーは柔らかい食感に発展した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社北毛久呂保
所在地群馬県 昭和村
業種食料品製造業
従業員数17人
資本金1,000万円
設立1974年

事業の背景

当社は、コンニャクを加工してそのまま喫食できるコンニャクジャーキーを製造販売している。近年は食生活の多様化や嗜好の変化によりコンニャクの需要が減少傾向にあり、安定的な収益向上が望みにくい状況にあった。顧客からは、ジャーキーを柔らかくして新たなターゲットに販売したいとの要望を受けていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信近年の食生活の多様化や嗜好の変化により、コンニャクの需要が減少傾向にあり、このままでは安定的な収益向上が望みにくい。
  • 新製品・新技術顧客の変化に対応するため、ターゲットと市場を明確にし、商品ラインの幅を広げてアイテムを深掘りし、新たな販路を開拓する必要がある。
  • 品質・精度既存のコンニャクジャーキーは食感が硬く、顧客から柔らかくして新たなターゲットに販売したいとの要望があった。

やったこと

セミドライ・コンニャクジャーキーの生地を検討した。従来の生地で作ると食感が固く感じられたため、馬鈴薯澱粉とコンニャク粉の配合を変えて試作したが良い結果は得られなかった。そこで馬鈴薯澱粉を米粉と加工澱粉に変更して試作し、食感の良い最適な生地を選定した。味付けは試食の結果、基本ビーフ味、フルーツ味、海外用(肉エキスなし)ビーフ味がよいものとなった。フルーツ味は四角の形状を球状に変更し、ドライフルーツ風とした。さらに、高温高圧レトルト殺菌の設備と技術を導入し、菌検や成分検査を行って長期保存を実現した。平成27年3月に千葉県幕張メッセで開催された食品 IFOODEX JAPAN 2015 の展示会で、試作品の味と価格帯のアンケートを行い、食品バイヤーとダイエットに関心の高い若いOLを中心に回答を集めた。

  • その他高温高圧レトルト殺菌設備

新しい製品・サービス:セミドライ・コンニャクジャーキー(一口カット味付けセミドライ・タイプ)

事業の効果

  • 賞味期限が1年となる見込み(推測)。

従来のコンニャクジャーキーの固い食感が改良され、セミドライ・コンニャクジャーキーは柔らかい食感に発展した。高温高圧レトルト殺菌により一般生菌・大腸菌・大腸菌群を抑制でき、賞味期限を延長する条件を設定できた。展示会でのアンケートでは51名中92%が良い・やや良いと回答した。作業人件費は上がったが、1kg単位の製造原価は減少し、商品原価は下がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のコンニャクジャーキーの展開を広げる流れは読み取れるが、過去の取組との一貫性を示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客の要望や食感改善、アメリカ輸出の必要性は書かれているが、競争優位の根拠となる強み・弱みの分析は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    加工品への要求変化と消費減少という課題認識はあるが、高付加価値化・成長への定量的な計画は示されていない。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    5年後の売上規模を現在の約30倍と想定すると書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員17人の記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な説明はうかがえる程度である。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ダイエットを気にする若いOLを中心に展示会でアンケートし、51名中92%が良い・やや良いと回答したと具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    賞味期限の延長やアメリカ輸出に向けた殺菌条件の設定など課題解決の方法は書かれているが、スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    コンニャクを一口カットのセミドライ・タイプにした点は、従来の利用方法と異なる新市場への投入として具体的に書かれている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    アメリカ輸出や新たな販路の開拓が挙げられているが、雇用創出や波及効果の記述は限定的である。

  • 費用対効果2

    製造原価が1kg単位で減少したとあるが、補助金額に対する付加価値増加の費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    群馬県昭和村の地域事業者として、コンニャク加工品の販路を広げる点は読み取れるが、地域の特性を活かした波及効果の説明は薄い。

今後の展望

試作品が寄与できる市場は二つあり、いずれも既存製品では取引していない市場である。既存販路の高速道路SA・道の駅・温泉旅館の土産品を販売する事業者には、商品化の際に優先的に販売することが決まっている。新規開拓は国内商社・国内量販店と、海外のアメリカ市場を考えている。5年後の売上規模は現在の約30倍を想定している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。