ものづくり補助金平成25年度漁業群馬県

魚体別前処理加工の高度化と品質向上

有限会社あづま養魚場

成果頭除去の加工時間 5秒→3秒

この事例のポイント

  • ホテル側が板前を減らしてパート・アルバイトで調理するようになり、前処理の難しい魚は敬遠されるようになった。
  • 前処理工程のうち、頭除去はヘッドカッター、三枚おろしと腹骨除去は三枚おろし機、皮剥ぎはスキンナーで機械化した。
  • 頭除去の加工時間 5秒→3秒。ヘッドカッターによる頭除去は簡便な操作で行え、加工時間が短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社あづま養魚場
所在地群馬県 東吾妻町
業種水産養殖業
従業員数10人
資本金300万円
設立1971年

事業の背景

当社は昭和46年に東吾妻町で開業した淡水魚養殖業者で、箱島湧水を利用してニジマス・ヤマメ・イワナ等を養殖し、伊香保・草津・四万温泉のホテル等へ鮮魚を販売している。近年、顧客のホテル等は経費削減のため専門の板前を減らし、パート・アルバイトで調理業務を行うようになった。調理場ではカット・焼き・盛りつけに専念できるよう、冷凍解凍やレンジ・湯煎で調理できる業務用半製品が求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能ホテル側が板前を減らしてパート・アルバイトで調理するようになり、前処理の難しい魚は敬遠されるようになった。
  • 生産能力ホテルは前処理済みの状態での納品を希望していたが、当社はそれに応える体制を持っていなかった。
  • 新製品・新技術特産のギンヒカリは刺身・焼き・フライなど調理方法が限られており、多様な喫食方法の検討が不足していた。

やったこと

前処理工程のうち、頭除去はヘッドカッター、三枚おろしと腹骨除去は三枚おろし機、皮剥ぎはスキンナーで機械化した。ヘッドカッターによる頭除去は、熟練の職人が5秒かかっていた作業が機械化により3秒になった。三枚おろしでは職人加工と比べて歩留まりに3.85%の差が出たため、カッターの角度、魚体送りスピード、ガイドの幅を調整して歩留まりを向上させた。皮剥ぎはスキンナーの方が職人より0.4%歩留まりが向上した。さらにギンヒカリの業務用半製品としてフィレ刺身、「シーチキン」漬け、フキ味噌焼きを試作した。

  • 加工機ヘッドカッター三枚おろし機スキンナー

新しい製品・サービス:ギンヒカリを使った業務用半製品(フィレ刺身、「シーチキン」漬け、フキ味噌焼きなど)

事業の効果

  • 頭除去の加工時間 5秒→3秒

ヘッドカッターによる頭除去は簡便な操作で行え、加工時間が短縮された。三枚おろしと腹骨除去は調整により歩留まりを向上させ、皮剥ぎもスキンナーで職人より歩留まりが上がった。これにより機械による前処理の品質は熟練の職人と同等の結果を得られ、誰でも均一にスピーディーに調理できる状態を作れた。

今後の展望

ターゲットは群馬県内の温泉旅館・ホテルに宿泊する観光客である。名産品が少ないという顧客の声があり、ギンヒカリ加工品の提供を宿泊施設から要望されている。今後は顧客の反応を見ながら定番メニューと新メニューの確立に注力する。

事業者の声

温泉は素晴らしいが、ごこれといった名産品が少ない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。