ものづくり補助金平成26年度漁業沖縄県

真空包装機・大型冷凍コンテナ導入による通年供給体制の確立

久米総合開発株式会社

成果大容量冷凍コンテナ増設によりストックが増え、在庫調整が可能になり需要の多い年末にも対応可能となった。

この事例のポイント

  • 単価の高い商品を製造・開発するため、設備が足りず拡充が必要だった。
  • 活車海老を冷却水槽に入れ氷水で〆た後、真空包装機で真空包装し、-50℃で急速冷凍する「活き〆急速冷凍車海老」を試作し製品化した。
  • 大容量冷凍コンテナ増設によりストックが増え、在庫調整が可能になり需要の多い年末にも対応可能となった。真空包装機とラベラー、大型冷凍コンテナの導入により、高品質な冷凍車海老を通年で供給できる体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名久米総合開発株式会社
所在地沖縄県 久米島町
業種水産養殖業
従業員数18人
資本金7,000万円
設立1976年

事業の背景

従来は飲食店に卸す業務用の簡素な包材の冷凍商品を主に製造していた。飲食店との販売取引が中心で、市場価格の変動に収益が左右される状況だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力単価の高い商品を製造・開発するため、設備が足りず拡充が必要だった。
  • 集客・繁閑車海老は需要が高まる時期と製造ピークに半年のずれがあり、機会ロスが生じていた。
  • 品質・精度販路を広げるため、見た目が良く品質の安定した高単価商品を作りたかった。

やったこと

活車海老を冷却水槽に入れ氷水で〆た後、真空包装機で真空包装し、-50℃で急速冷凍する「活き〆急速冷凍車海老」を試作し製品化した。真空包装機により、既存の車海老を衛生的で高級感のある贈答品として販売できるようになった。ラベラーを導入して製品情報や製造ロットを一括表示管理し、安心・安全な商品提供を可能にした。大容量の冷凍コンテナを増設し、冷凍車海老を大量にストックできるようにした。

加工機真空包装機
加工機ラベラー
その他大型冷凍コンテナ

新しい製品・サービス:活き〆急速冷凍車海老(真空包装・-50℃急速冷凍の贈答品)

事業の効果

  • 大容量冷凍コンテナ増設によりストックが増え、在庫調整が可能になり需要の多い年末にも対応可能となった。

真空包装機とラベラー、大型冷凍コンテナの導入により、高品質な冷凍車海老を通年で供給できる体制が整った。価格変動の激しい市場に左右されず、安定した収益を確保できるようになった。高品質で長期保存可能な贈答品の安定供給により、新規顧客や新規取引先の開拓も可能になった。ふるさと納税の返礼品に採用されたことで全国から注文があり、出荷数が大幅に伸びている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    冷凍車海老の機会ロス解消と単価向上を目的とし、既存商品の延長で贈答品販売へ広げる流れは読めるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ふるさと納税の返礼品採用で出荷数が大幅に伸びたことや、贈答品需要の高まりを踏まえて市場を捉えている点が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    冷凍車海老は需要期と製造ピークに半年のずれがあると課題を示し、通年供給で解決する方針だが、数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    車海老の平均単価を上げるという方向性はあるが、具体的な付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数18人や社長・若手代表の存在は書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    活き〆急速冷凍車海老を小容量・長期保存可能な贈答品として位置づけ、高級感や衛生面で選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    HACCP導入の視野や昨年度からのふるさと納税の実績に触れており、今後の課題と展開の方向は示されているが、スケジュールは不明確。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    活き〆急速冷凍車海老を贈答品として製造し、同分野で高単価の高品質商品として展開する点が読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地元久米島の雇用や地域産業への言及はあるが、川上・川下への波及効果や国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    大型冷凍コンテナ導入で在庫調整が可能になったと書かれているが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    久米島の地域で創業約40年、地元の車海老を届ける事業であることが書かれ、地域特性を活かす姿勢は読み取れるが、雇用や成長への定量的効果は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

真空活き〆急速冷凍車海老を贈答品として通年出荷し、収益の安定化を図る。今後は品質向上のためHACCP導入も視野に入れている。ふるさと納税の返礼品をPR商品として展開し、新規顧客獲得につなげたい。

事業者の声

地元に寄り添った誠実な事業展開

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。