ものづくり補助金平成25年度製造業埼玉県

大型冷凍機対応省エネスパイラルコイルの試作開発

イー・ティー・エー株式会社

この事例のポイント

  • ラクルコイルは30馬力以下の機器にしか対応しておらず、大型(30馬力以上)の機器に対する性能向上は不十分だった。
  • 大型の冷凍機やチラーに対応する製品の試作開発に取り組んだ。
  • 大型機器を含めた製品のバリエーションが広がり、大型の冷凍機やチラーでも消費電力を10〜15%削減できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名イー・ティー・エー株式会社
所在地埼玉県 深谷市
業種その他の製造業
技術分野精密加工
従業員数30人
資本金2,200万円
設立1996年

事業の背景

開発事業部は、もとは事業会社イー・ティー・エー株式会社で環境ビジネスを担当していた部門で、2019年8月に分離したETE株式会社として再統合された。同社の主力は、冷凍サイクルに後付け(追設)して消費電力を抑える「ラクルコイル」である。ラクルコイルは大手物流会社の冷凍倉庫やメーカーの工場などで既に使われている。大型機器への搭載ニーズが高まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術ラクルコイルは30馬力以下の機器にしか対応しておらず、大型(30馬力以上)の機器に対する性能向上は不十分だった。
  • コスト・採算機器が大型になれば排出されるCO2量も増えるため、大手企業はCO2削減に膨大なコストをかけている。
  • 生産能力近年の著しい気温上昇のせいで熱交換だけでは冷媒の液化促進が十分に図れず、冷凍能力が落ちて無駄な電力を消費する結果になっている。

やったこと

大型の冷凍機やチラーに対応する製品の試作開発に取り組んだ。ラクルコイルは銅管をコイル状に加工するためのノウハウが製品の中核にあり、同社は外注に頼らず自社で製作を進めた。その結果、製品のバリエーションも増え、大型機器でも消費電力を削減することが可能になった。

新しい製品・サービス:ラクルコイル(大型冷凍機・チラー対応製品)

事業の効果

大型機器を含めた製品のバリエーションが広がり、大型の冷凍機やチラーでも消費電力を10〜15%削減できるようになった。これにより、大手企業のCO2削減コストの負担を抑えられる。大型機器への搭載ニーズに応えられるようになり、新たな取引の獲得が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去にものづくり補助金で大型機器対応製品の試作開発に取り組んだと書かれており、継続的な取組の流れはうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手物流会社の冷凍倉庫やメーカー工場で既に使われ、大型機器への搭載ニーズが増えたとあり、外部環境と強みは読み取れるが、競争優位の具体的記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    大型機器はCO2量増加や大手のCO2削減コストが課題とされ、大型機器対応製品の開発で解決を図ったとあるが、高付加価値化や成長の計画数値は書かれていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    大型機器でも消費電力を一部削減できるとあるが、「~ %削減」と数値が空欄で、高付加価値創出や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    自社で製作を進めたと書かれているが、人材や事務処理体制を示す具体的記述はわずかにうかがえる程度である。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    既存の製品が大型機器に対応できず、大型機器の搭載ニーズが増えたことで製品の価値や顧客ニーズが具体的に読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    大型機器対応製品の試作開発に取り組んだとあるが、今後の遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    大型機器対応という同分野で既存製品より高い性能を目指す点はうかがえるが、高付加価値化や高価格化の具体的数値は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    大手企業のCO2削減コストや大型機器のCO2量増加が課題として示され、排熱削減という社会的な必要性はうかがえるが、雇用や波及効果は書かれていない。

  • 費用対効果2

    消費電力を削減できるとあるが削減率は空欄で、補助金投入額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    空調機の冷凍サイクルに後付けする省エネ技術とあるが、デジタル技術やビジネスモデルの革新は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    省エネ空調機として環境面に貢献する点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は書かれていない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。