ものづくり補助金平成25年度製造業千葉県

操作の安全を目的にした油圧式アリゲーターシャーリング

三立機械工業株式会社

この事例のポイント

  • フライホイールのパワーを使う従来のアリゲーター式は刃物が連続動作するため、作業中の危険が大きい。
  • 刃物の動作を従来のモーター式から油圧シリンダーによる単動式に変更した。
  • 足踏みスイッチによる1サイクル動作により、作業者が心の準備をしてから作業できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名三立機械工業株式会社
所在地千葉県 千葉市
業種はん用機械器具製造業
技術分野材料製造プロセス
従業員数20人
資本金2,000万円
設立1977年

事業の背景

三立機械工業は機械製造業でリサイクル機器の製造販売を行い、得意分野は廃電線リサイクル機器装置である。リサイクル業界では非鉄系金属の長尺物の切断をアリゲーター式(ワニ口型)で行っている。2019年度(平成31年度)の売上高は6億8,925万円である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他フライホイールのパワーを使う従来のアリゲーター式は刃物が連続動作するため、作業中の危険が大きい。
  • その他素材によって狙い切りが必要になるが、手首の切断事故も多発しており、大変危険な状況にある。

やったこと

刃物の動作を従来のモーター式から油圧シリンダーによる単動式に変更した。足踏みスイッチによるワンサイクル動作の機構を実現し、連続作動を避けるようにした。油圧により大きなパワーもかけられるようになった。狙い切りのため、各種の固定器具の開発にも取り組んだ。

加工機油圧式アリゲーターシャーリング

新しい製品・サービス:油圧式アリゲーターシャーリング

事業の効果

足踏みスイッチによる1サイクル動作により、作業者が心の準備をしてから作業できるようになった。狙い切り作業も安心して準備できるようになった。油圧方式でパワーが上がり、事故がほとんど無くなって作業が大幅に拡大した。経営者と作業者の双方から好評を得ており、リサイクル業界の作業環境の改善が進むことも期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    1977年設立の機械メーカーで廃電線リサイクル機器を手がけるとあるが、本事業との経営戦略上の位置付けは書かれていません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    リサイクル業界の非鉄金属切断で、アリゲーター型が使い勝手が良いとあり、顧客ニーズへの言及がわずかにうかがえる程度です。

  • 課題の認識と解決3

    連続動作による危険や手首切断事故の多発という課題は具体的に書かれているが、高付加価値化や成長につながる計画までは読み取れません。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていないが、売上高6億8,925万円と好調な推移との記述はあります。

  • 事業を進める体制2

    従業員20名の体制は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な記述はありません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    安全性と作業効率の向上が好評とあり、選ばれる理由の一部は読み取れるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄いです。

  • 事業化までの道筋3

    開発の経緯と後続の小型・大型タイプ展開は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決方法の詳細は薄いです。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    油圧式アリゲーターシャーリングは従来の動力式と比べて安全性を高めた製品だが、普及度や高付加価値化の数値は書かれていません。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    リサイクル業界の作業環境改善への期待は書かれているが、雇用創出や波及効果の具体的な記述は薄いです。

  • 費用対効果2

    事故の減少や作業拡大との記述はあるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    リサイクル業界の作業環境改善に触れているが、日本経済の構造転換への言及は読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    千葉県千葉市の本社で製造販売する点はあるが、地域の特性を活かした成長や雇用への言及は薄いです。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

小型の刃物長250ミリのタイプで始まり、その後パワーを強化した刃物長300ミリのタイプを発売した。両シリーズは好調に推移している。さらに要請を受け、刃物長600ミリの大型タイプを現在開発中である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。