ものづくり補助金平成25年度製造業千葉県

コメ・大豆などの穀物品質管理選別装置のCMOSラインカメラ搭載新機種の開発

アクティブ販売株式会社

成果極小黒点粒(約0.1mm)の検出率向上を図る

この事例のポイント

  • 穀物選別機では、商品に含まれる異物を極力取り除きたいという恒常的な課題があり、精度向上が最も強いユーザーニーズである。
  • 従来の画像処理用CPU基板とシーケンサーに代えてパソコンを使う産業用PCを搭載し、演算処理を高速化した。
  • 極小黒点粒(約0.1mm)の検出率向上を図る。試作機は従来機に比べ選別精度・処理速度・操作性が大幅に向上し、既存取引先からも高い評価を得た。

事業者のプロフィール

事業者名アクティブ販売株式会社
所在地千葉県 千葉市
業種業務用機械器具製造業
技術分野機械制御,測定計測
従業員数5人
資本金3,000万円
設立2001年

事業の背景

米・大豆などの穀物選別機市場では、商品に含まれる異物を極力取り除きたいという恒常的な課題がある。精米された米でも異物着色粒の除去が必要で、その精度と処理能力の向上がユーザーの最も強いニーズとなっている。従来より海外企業向けにも輸出を行っていたが、長年の円高と安価な海外製品に押され、思うように輸出が図れていなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度穀物選別機では、商品に含まれる異物を極力取り除きたいという恒常的な課題があり、精度向上が最も強いユーザーニーズである。
  • 生産能力選別の処理能力向上も求められていた。
  • 品質・精度従来機の蛍光灯光源では光量ムラが生じ、補正が必要で選別が均等にならなかった。
  • 品質・精度従来のCISセンサーはエリアで画像を取り込むため、極小黒点粒の見逃しが出ていた。

やったこと

従来の画像処理用CPU基板とシーケンサーに代えてパソコンを使う産業用PCを搭載し、演算処理を高速化した。画質で優れるCMOSラインスキャンカメラを搭載して極小黒点粒(約0.1mm)の検出率向上を図り、従来のCISセンサーと併用した。光源は蛍光灯からLEDに変更し、照射角度を180度から360度に広げ、LEDを3列配置してRGBの三原色とし、光の切り替えで多様な原料に対応できるようにした。選別エジェクター(空気銃)の吹き飛ばし幅を改良するプログラムや、直感的に分かりやすい操作画面も作成した。

検査測定CMOSラインスキャンカメラ
その他LED光源
その他産業用PC
ソフト選別エジェクター制御プログラム
ソフト操作画面ソフトウェア

新しい製品・サービス:CMOSラインスキャンカメラ搭載の新型穀物品質管理選別装置

事業の効果

  • 極小黒点粒(約0.1mm)の検出率向上を図る

試作機は従来機に比べ選別精度・処理速度・操作性が大幅に向上し、既存取引先からも高い評価を得た。異物混入によるクレームが減りクレーム対応コストが削減され、選別精度向上で歩留まりが改善して収益向上が見込まれる。処理速度向上により選別にかかる時間も短縮される。新機種の高性能と汎用性により海外輸出を強化する足掛かりとなり、製造が軌道に乗れば製造コストの大幅削減も期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成13年設立で穀物選別機の設計製造を得意分野とし、従来機の改良として新機種を開発する流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「他社製品との差はほとんどない」「海外製品に押され輸出が伸びなかった」との記述から外部環境は読めるが、自社の強みを数値で示す記述は少ない。

  • 課題の認識と解決4

    異物混入の課題と歩留まり改善・クレーム減少の効果が具体的に書かれ、課題認識と高付加価値化につながる狙いが読み取れる。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    歩留まり改善や処理時間短縮が期待されるとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    社員5名で担当者がスキルアップしたと記述があるが、補助事業を遂行する体制の具体的な人員配置は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    穀物の極小黒点粒(約0.1mm)の検出率向上や業界初のCMOS搭載という具体的な特徴と、既存取引先の高評価が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    試作機開発から試験導入までの流れは示されるが、スケジュールや課題解決の方法の詳細は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    業界初のCMOSラインカメラ搭載製品で、CCD搭載製品しかない市場で差別化する点が具体的に書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    海外輸出の強化やメイド・イン・ジャパンの復活に触れているが、雇用創出や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果2

    クレーム対応コスト削減や歩留まり改善の効果が述べられているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    CMOSカメラとPC演算の採用によるイノベーションは読めるが、サプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    海外輸出強化や円安を機とした製造の見直しに触れるが、日本経済の構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

販売価格帯では他社製品との差はほとんどないが、性能・処理速度で優れる業界初の技術と新ソフトの汎用性・操作性で他社との差別化を図る。製造を軌道に乗せ、顧客に安価な製品を提供し、海外輸出を強化して円安の今、メイド・イン・ジャパンの復活を図る。

事業者の声

リーズナブル

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。